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お話をうかがったのは、神戸元町・風月堂。地下にある風月堂ホールでのライブ直前でした。
長い黒髪、クルクルとよく動く瞳。
まるで少女のような溝口恵美子さんのボーカルはとてもパワフルで大人っぽい。そのギャップに、思わず魅了されてしまいます。
そんな溝口さんのジャズとの出合いは。大阪音大時代のこと。
もちろんそれ以前にもジャズは聴いていたそうですが、それはあくまで「CD で聴く音楽」だったそうです。
ピアノを弾いていた友人に、たまたま連れていかれたのがジャズのライブ。その出合いが、ジャズに引き込まれていくきっかけだったようです。
「自分の音楽」をずっと探していたという溝口さん、そのライブを見た時に「あ、これかもしれない…!」と思ったそうです。
ジャズの持つ自由度の高さ、時にファンキーで時に上品で、親しみやすくて、即興演奏がおもしろい…。
「自分の音楽を探しているのは今も昔も変わらないんですが…そのときはなんか、ビジョンが開ける感じがしたんですよね」
溝口さんはひとつひとつ言葉を探しながら、ジャズとの出会い、ジャズの魅力をそんなふうに語ってくれました。 |
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そもそも溝口さんが音楽に興味を持つきっかけになったのは、子供の時にみた、某洋酒メーカーのTVCM。そこに起用されていたのは、オペラ歌手キャスリーン・バトル。
その歌声に魅了された溝口さんは声楽を学び始めますが、ヨーロッパ的な音楽にどことなく違和感も感じていたそうです。
そして今、好きなアーティストについて「たくさんいすぎて選べないですけど…」といいながらあげてくれたのがエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロング。
二人ともとても暖かく、優しい人柄を感じさせるアーティストですね。
「初めて会った人とでも分かりあえ、長いおつきあいになる人もいるし、何度会っても通じない人もいます。結局のところ、音楽の魅力は「その人の人間性なのかもしれませんね」
溝口さんはそう結んでくれました。 |
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今後の夢は?とお聞きすると、特別に具体的なイメージはないとのこと。ただ、その時々の自分の気持ちに忠実に、「できる限り長く、ずっと歌い続けていきたいんです」と答えてくれました。意外な事にまだリーダーアルバムは作っていないという溝口さん、「今年のテーマは作曲!」とも。
これは、初のリーダーアルバムへのイントロダクションと思っていいですか??
ますますの活躍を期待しています。 |