なんば…というより日本橋、黒門市場の入口近く。B-ROXYはそんな「ちょいディープ」な大阪ミナミの一角にある。堺筋を西に渡ってほんのちょっと、ビルの階段を降りたらすぐにそのドアはある。
オーナーの松本政子さんがB-ROXYをオープンしてすでにほぼ40年、その間あちこち何度も移転したそうだけど(たしかずっと以前、なんばの府立体育館近く、ボクシングジムと同じビルにあった時代に僕も一度来ているはずだ)、今はミナミのこの場所に落ち着いている。
場所が変わっても一貫してるのは「セレブじゃない街、ミナミみたいなダウンタウンでやりたい」という政子ママの姿勢。いやたしかに、ジャズはこんな街で生まれたんでしょうね。
ドアを開けると、お酒のボトルがびっしり並ぶカウンター。さらに続く左手の壁面にもボトルとグラスが並んでいる。マッカランの12年がずらりとボトルキープされているのは壮観だけど、なぜかカンパリがボトルキープされているのがなんだかおかしい(笑)。
ステージ奥にはベイビーグランド、ドラムセットもヨユーで置いてある。今日はピアノとボーカルのライブとのこと、セッティングもシンプルである。
チェット・ベイカー、デューク・エリントン、ステージ奥の壁にはいわゆるジャズジャイアンツの写真…と思ったらなんとこれは絵画なのでした。