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ジャズピープル

立教大学 New Swingin' Herd

昨年につづいて、学生による学生ビッグバンドを紹介するこの企画。今回ご紹介するビッグバンドは立教大学 New Swingin' Herd。設立52年と歴史があり、一時期は山野ビッグバンドジャズコンテスト(BBJC)で優勝するなど、実力をもったバンドで、部員数は約60人と学バン界でも大きなサークルだとか。バンドマスターの小川智菜美さん、コンサートマスターの高橋巧さんにお話を伺いました。もちろん今回も慶応義塾大学K.M.Pの学生がインタビューしています。

interview

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メンバー全員で正解を探しながら進めていく






──  立教NSHについて教えていただけますか?

高橋「設立52年と歴史があり、かつ一時期は山野ビッグバンドジャズコンテスト(BBJC)で優勝するなど、実力をもったバンドです。部員数はサークル全体で60人くらいと、学バン界でも多い方です。」

── どんな曲をメインに演奏していますか?

高橋「レギュラーバンドは主にコンテンポラリージャズと呼ばれるジャンルの曲を演奏していますが、企業での訪問演奏やイベント演奏ではいろいろなジャンルの曲にも取り組んでいます。」

──  レギュラーバンドではどんなイベントに出演していますか??

高橋「基本的には8月の山野BBJCと12月の太田市ジャズフェスティバルの2つのコンテストを主軸に活動していて、バンドの集大成となるリサイタルは毎年2月末もしくは3月頭に行っています。その他には、立教大学の学園祭や他大学さんの学園祭にお邪魔して演奏したり、企業様などに招待されてパーティーやイベントで演奏したりしています。」

──  ジュニアバンドについてはいかがでしょうか?

高橋「主に他大バンドと一緒に演奏するジョイントコンサートがメインですね。大会としては9月のステラジャムに参加しています。」

──  今年度のレギュラーバンドの活動で特に力を入れてりるイベントは何ですか?

高橋「やはり山野BBJCですね(笑)。もちろんリサイタルもより良いものにしたいと考えていますが、結果が出るという意味でも山野BBJCには一番力を入れたいです。」

── 高橋さんは昨年度ジュニアバンドのコンサートマスターも務めていらしたということで、ジュニアバンドでとくに印象的だった本番はなんでしょう?

高橋「リサイタルとステラジャムで悩みますね…笑。でもどちらかといえばステラジャムでしょうか。唯一ジュニアメンバーが一丸となって挑戦する大会ですので、それなりに練習にも力を入れましたが、結果にこだわるというよりはステラジャムというお祭りを楽しむ、ということに重きをおいて望みました。メンバーにとっていい思い出になったと思います。」

──  立教NSHさんはコンテンポラリージャズを主に演奏していると仰っていましたが、それは具体的にどのような音楽でしょうか?

高橋「コンテンポラリージャズはいわゆるモダンジャズや4ビートと呼ばれるジャズとは違い、サックスセクションがクラリネットやフルートに持ち替えたり、Swingだけではないフィールなどいろいろな表現方法があり、より多様化されている音楽といえます。具体的に曲中でいうと、和声の構成が他のジャンルよりも複雑になっていたり、持ち替えのフルート・クラリネットが他の楽器と絡んでいたりしていて、他のジャンルとは違ったサウンドを作り上げていくということがコンテンポラリージャズの醍醐味だと思います。」

──  普段活動していて楽しいと思う瞬間はどのようなときですか?

高橋「人前での演奏よりは、日々の練習の中で感じることが多いですね。NSHの合奏は、音楽を正解に近づけるというより、メンバー全員で正解を探しながら進めていくようにしています。みんなで意見を出し合って音楽を作っていく過程が一番楽しいですね。」

── では、合奏は何度も演奏を繰り返すというよりは演奏と議論半々くらいで進むような感じでしょうか?

高橋「それが理想ですが、今は新年度になって間もない時期ですので、実現できているかは正直微妙です。これからより良い合奏にできるよう変えていきたいと思っています。」

── 今年度のバンドの目標を教えてください。

高橋「レギュラーバンドとしての目標は山野BBJCで入賞することが第一ですね。またNSHのコンマスとして僕が頑張りたいのは、今までレギュラーバンドとジュニアバンドのメンバーに、お互いが同じバンドであるという意識があまりなかったので、今年度レギュとジュニアの交流を増やすことでより良い関係を築いていきたいです。また、昨年度から積極的に OBOGの皆様とコミュニケーションを取り、練習を見に来てくださったりご支援を頂いたりしていますが、今年度はより一層コネクションを強くしていきたいと思っています。」

── 最後に何かお伝えしたいことがあればどうぞ!

高橋「ではリサイタルの宣伝をさせて頂きたいと思います。2019年2月22日、かめありリリオホールにて第52回目のリサイタルを行います。レギュラー、ジュニアともに満を持して演奏いたしますので、ぜひ皆様足をお運びいただけたら、と思います。」

──  本日は、お忙しいところありがとうございました。

Written by Ryuta Uchida
※2018/6 インタビュー時点の情報です。

information

立教大学 New Swingin’ Herd

[About us]
『立教大学ビックバンドクラブ New Swingin’ Herd』は、立教大学唯一の公認ビッグバンドサークルです。当バンドは、1,2年生で構成されたJunior Bandと、3年生を中心に構成されたRegular Bandの2バンドから成り、毎年60名ほどで活動し、各自練習に励んでいます。1966年に設立され、2016年で50周年を迎えました。主な受賞歴は後記の通りです。

[Performance]
《YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST》
2007年 8位 敢闘賞
2008年 7位 特別賞
優秀ソリスト賞 江澤詩帆里(Pf)
2009年 3位 優秀賞
最優秀ソリスト賞 劉慎太郎(Tp)
2010年 9位 審査員賞
2013年 10位 奨励賞
​ 2016年 ベストランクアップ賞

《太田市大学JAZZフェスティバル》
​ 2007年 3位入賞
2009年 優秀個人賞 劉慎太郎(Tp)
2011年 優秀個人賞 本田尚史(Gt)
2012年 マルハン特別賞

​近年主な出演は山野ビッグバンドジャズコンテスト(YBBJC 8月)、川越ジャズフェスティバル(9月)、3大学浅草ジャズフェスティバル(10月)、太田市大学ジャズフェスティバル(10月)、早稲田祭(11月)、定期リサイタル(3月)..その他企業パーティーや地域イベントなど。

[Website / SNS]
HP:http://newswinginherd.wixsite.com/new-swingin-herd/
Twitter:@rikkyo_NSH