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もともとグラフィックデザイナーを生業としていた藤岡さんが昨年立ち上げたのは、ジャズ専門のグラフィックデザイン事務所JAZGRA。タイポグラフィーやフライヤー、CDジャケット、イラストまでジャズらしさが光るスタイリッシュなデザインで注目を集めています。 |
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「現在のジャズシーンに目を向けるようになって気になったのが、職業柄ですが印刷物のチープさでした。ブルーノートレコードのジャケットや、デヴィッド・ストーン・マーチンのイラスト、ウイリアム・クラクストンの写真など50~60年代のアメリカでは、ジャズとアートが強く結びついていました。
その頃の雰囲気を取り戻すために、ジャズに関わる印刷物を積極的に制作するデザイン事務所を設立しました。ニューヨークで描いた絵が、向こうのジャズ関係者に認められて、今年からはイラストレーターとしても本格的に活動しています。」 |
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「ジャズ=敷居が高い」という印象を持っている人はまだまだ多い。大人の音楽、と言われるようにジャズイベントは確かに年齢層が高いのも事実です。そんなイメージを払拭するのが藤岡さんと若手ミュージシャンの方々で企画するジャズ実験室「JAZZ
LAB.」。6月末にはオムニバスCDも発売される予定です。 |
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「ジャズスポットに足を運ぶなかで、若手ミュージシャンとも交流を持つようになり、彼らと一緒に企画したイベントが『JAZZ LAB.』です。昨年は芦屋LEFT ALONEで、今年は元町JAMJAMで行いました。客層の約70%が20代と、ジャズではかなり異例のことだと思います。
若いミュージシャンのエネルギーと、満員のオーディエンスを見るたびに、『関西ジャズシーンの未来は明るいな』と実感します。」 |
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「いろんなことをやっていますが、アートディレクターとして自分ができること、やりたいことでジャズシーンを盛り上げていきたいと考えています。視覚から入るジャズの入り口があっても楽しいと思います。」 |