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ConcertReport・コンサートレポート

BIGBAND JAZZ FESTA in KOBE JAZZ STREET

[富士通テン特別ステージ]ビッグバンドジャズフェスタ in 神戸ジャズストリート/2011年10月8日(土) 神戸電子専門学校 ソニックホール

レポート
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 見事なまでに澄んだ秋晴れの空の下、今年もビッグバンドジャズフェスタ in 神戸ジャズストリートが開催されました。三宮周辺で行われる神戸ジャズストリートの一環ながら、6回目の単独主催となる今年の会場は神戸電子専門学校ソニックホール。同校には音響や照明などを学ぶ学科もあり、当日は約10名の学生が運営をサポートします。
ソニックホールのモダンなデザインが、華やかなビッグバンドサウンドにもピッタリです。開演前のホールにも若々しい声が飛び交い、空気そのものが早くもスイングしているかのようです。

 クリスさんの軽快なMCにのっていよいよ開演。
トップバッターは富士通テンビッグバンド。社内での有志を集めての結成からまだ一年ほどという若いバンドながらパワーはバツグン。この日の空の色にも似たブルーのTシャツもさわやかでした。

 続いての登場は関西学院大学K.G.Swing Charioteers2011。今年の山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテストでもベストランクアップ賞を受賞、どんどん力をつけているバンドです。大学生バンドですが、今回の出演バンドのなかではむしろベテラン組。演奏への取り組み方はさすがです。

 続いてはスチューデントジャズフェスティバルでもおなじみの高槻市立柳川中学校YANAGAWA The Sunny Side Jazz Orchestra。同フェスティバルでは今年、ベストサウンド賞(富士通テン賞)を受賞。帽子がトレードマークの三宅先生の指揮の下、ラテンパーカッションも加えて総勢40人以上というまさにビッグバンド。ステージ狭しと、元気な演奏を聴かせてくれました。

 甲南中学ブラスアンサンブルの演奏が終わっても、続く甲南高校ブラスアンサンブルがまだ到着していないというアクシデントが発生!ステージ上での大急ぎの打ち合わせの後、あらためて2曲を加えて甲南高校ブラスアンサンブルにバトンを渡しました。

 甲南高校ブラスアンサンブルもこのビッグバンドジャズフェスタではおなじみの顔。両バンドとも、午前中に別の会場での演奏を終え大急ぎでこの会場にやってきたとのこと。その途中でのエピソードや、まだメンバーのほとんどがお昼を食べていないことなどのエピソードを交えながらの楽しいステージでした。
お客様からは、「高校生もあんなに上手なんだと感心しました。」「神戸のジャズの新人がこの中から生まれるのかなぁと楽しみにしています。」といった声が聞かれました。

 今年のトリはモダンタイムスビッグバンド。
結成25年という歴史を誇る大ベテランバンド、結成当時のメンバーも多く残っているというから素晴らしいですね。衣装もぐっと渋い黒で統一、サウンドも落ち着いた華やかさと暖かさに満ちています。
演奏を終えた若いバンドのメンバーも会場に集結、さながら「ビッグバンドジャズの社会見学」といったところでしょうか。トロンボーンの五島さんのMCを交えながらのなごやかな演奏に、客席もうっとりと聴き惚れています。会場で行ったアンケートでも、お客様からは「さすが!」「素人の私が聴いても、味のある良い音!」「モダンタイムスビッグバンドの演奏は一味上の心地良さでした。」といったコメントが多数寄せられていました。
すべての演奏が終わった後も客席の拍手は鳴りやまず、アンコール曲の演奏が始まりました。ここでクリスさんのMCに誘われて中学・高校の若いミュージシャンがどっとステージへと上り、曲にあわせて踊りだしました!その様子に客席にも笑いがあふれ、今年のビッグバンドジャズフェスタ in 神戸ジャズストリートはにぎやかに幕を閉じました。

出演バンド(出演順)

  • 01.富士通テンビッグバンド
  • 02.関西学院大学K.G.Swing Charioteers2011
  • 03.高槻市立柳川中学校YANAGAWA The Sunny Side Jazz Orchestra
  • 04.甲南中学ブラスアンサンブル
  • 05.甲南高校ブラスアンサンブル
  • 06.モダンタイムスビッグバンド

[MC]クリストファー・マイケル・ノット