関西の学生バンドはとても個性的でおもしろいと思いますね。
スタンダードなジャズをやっているバンドがある一方で、先進的なことに取り組んでいるバンドもある。
それに芸人魂といいますか、観客を楽しませようという工夫が感じられるんですね。もちろん基本的な技術なども重要な審査項目ではありますが、そこはやはり音楽ですから、審査項目の中にはステージング、エンタテイメント性みたいな項目もあり、見逃せないところではあります。
近年、どの学生バンドも本当にうまくなっています。
でも意外に、聴いている音楽の幅が狭いような気もするんですね。もちろん自分たちがやっている曲は聴いていると思いますし、譜面の解釈もきちんとしている。
でももっと他のジャズや、ジャズ以外のいろんな音楽も聴いてほしいんです。そうすることによって音楽的な素養というか、自分の音楽を高めていってほしいと思います。
そうすることでもっともっとバンドの魅力は大きくなるはず。若い、可能性のある人たちだからこそ、ちんまり小器用にまとまらず、どんどん大きく育っていってほしいですね。
東日本予選・西日本予選それぞれに、予選でありながらとても感動しました。いや、まさに「笑いあり涙あり」といいますか、とても魅力的な演奏が聴けました。やはりみんな素晴らしいバンドです。
大学を卒業してもずっとアマチュアとしてジャズを続けていく人たちや、高校生バンドも多くいるわけで、そんなことも視野に入れなければいけませんね。
彼らにとって憧れの場・そしていい想い出の場にもなるようなコンテストにしたいと思っています」 |