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ConcertReport・コンサートレポート

NABL Big Band Jazz Festival 2012

第32回 西日本アマチュアビッグバンド連絡会コンサート/2012年6月3日(日) 神戸ハーバーランドセンタービルB1 スペースシアター [神戸市・中央区]

レポート
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 今年もまたやってきたNABLの季節。兵庫県だけでなく、京都府・滋賀県・和歌山・香川・徳島・広島と、西日本を拠点に活動する総勢10のビッグバンドがそれぞれの熱い思いを胸に神戸に集結しました。さらに一般特別参加の2バンド、選抜メンバーによるスペシャルバンドを加え、なんと総計13バンドによる演奏。会場には早くからたくさんのジャズファンがつめかけ、たまたまショッピングにここを訪れたお客様も、つい足を止めてステージに見入っています。会場のフロアだけでなく、1階2階のデッキにもズラリと観客が並びました。

 次々と展開する各バンドの演奏の中、今回のスペシャルのひとつは、加盟10バンドからピックアップされた16人のトロンボーンと4人のバストロンボーンによるアンサンブル、ダイナミックトロンボーンの演奏。こんなアンサンブルは、きっと他では聴けません!ラストのウエストウインズジャズオーケストラの演奏にはゲストのエリック ミヤシロさん、守屋純子さんも加わり、さらに楽しい演奏。守屋純子さんが参加しての演奏は、自身のオリジナル・平和への祈りを込めた"Thousand Cranes"。ラストでは"A Night in Tunisia"でエリック ミヤシロさんのハイノートも響き渡り、会場の熱気も最高潮。ビッグバンドサウンドを好きな人も今回初めてその魅力に触れた人もその演奏に感激、長く大きな拍手を送っていました。

 エリック・ミヤシロさん、守屋純子さん。お二人とも名プレーヤーであると共に指導者であり、すばらしいビッグバンドのリーダーでもあります。会場に隣接するファミリオ食堂でライブとおこなわれたお二人を講師に迎えた「公開ビッグバンドクリニック」にもたくさんの人が訪れ、熱心に聴き入っていました。日々の研鑽の積み重ねがNABLへの道。このクリニックの成果がきっと次に生かされるでしょう。

 地元・兵庫だけだけでなく、各地から集まってくれたビッグバンド。アマチュアプレーヤーとしての活動には、プロとはまた別の苦労があることでしょう。でもその演奏は、会場に溢れるほどのの観客をすっかり魅了してしまいました。ビッグバンドサウンドのファンも増えたはずです。次回のNABLコンサートでも各バンドのいっそう充実した演奏が聴けることでしょう。今からそれが待ち遠しく感じられます。

出演バンド

■NABL加盟バンド10グループ&一般特別参加2グループ
  • ミュージックエースジャズオーケストラ(滋賀)
  • ダンディーデュークジャズオーケストラ(滋賀)
  • テイッツ(広島)
  • ニューサウンドウェーブジャズオーケストラ(徳島)
  • スーパーグルーバージャズオーケストラ(和歌山)
  • S.Fビッグバンド(兵庫・一般特別参加)
  • ビッグフレンドリージャズオーケストラ(兵庫・招待参加)
  • 富士通テンビッグバンド(兵庫・一般特別参加)
  • ダイナミックトロンボーン(加盟各バンドからのピックアップメンバー)
  • グルービンキャッツスイングオーケストラ(京都)
  • SKGジャズオーケストラ(香川)
  • サタデーナイトギャング(兵庫)
  • メイトジャズオーケストラ(兵庫)
  • ウエストウインズジャズオーケストラ(兵庫)