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ConcertReport・コンサートレポート

STUDENTS JAZZ LIVE 2011

第13回 スチューデンツジャズライブ2011 2011年4月29日(祝金)甲南高等学校 講堂

GW最初の週末4月29日に、今年で13回目を迎えるStudents Jazz Liveが開催されました。本番数ヶ月前から実行委員会メンバーは、少しでも多くの方にイベントを見て頂けるようにとライブハウスなどにフライヤー配布を行ったり、HPやTwitterで告知をしたりと大忙しだったようです。そうした努力が実り、会場は出演者のご父兄や友人、そしてビッグバンドを愛する幅広い年齢層のお客様で埋め尽くされました。会場ロビーでは実行委員メンバーが心を込めて作った手作りのシュシュを販売し、その売り上げを震災の義援金とする等、少しでも自分達も力になりたいという想いが伝わってきます。

イベント代表者挨拶の後、トップを飾ったのは、西宮市立学文中学校 学文JAZZ オーケストラ。「みんなを幸せにできる演奏がしたい」というコメント通り、見ている方にも楽しさが伝わってきます。最後のSing Sing Singでは、全員立ち上がっての演奏に会場も大盛り上がり。続いて登場した甲南中学校 ブラスアンサンブルは、ミディアムテンポの曲では大人っぽく、アップテンポの曲ではアグレッシブに、緩急バランスのとれた演奏は中学生とは思えない完成度です。中学校の部、最後は葺合中学校 FUKIAI the Pleasant Jazz Orchestra。大迫力のドラムとパーカッションも加わったダンサブルな演奏にお客様も自然と体が動きます。初めての出演でとても緊張したとの事でしたが、見ている側にそんな不安を感じさせない堂々とした演奏でした。

10分間の休憩の後、高校の部最初に登場したのは、伊丹市立伊丹高等学校 ICH☆ITA Jazz Ensemble。Birdlandのイントロが始まった瞬間から会場は一気に熱を取り戻します。強豪高砂高校、甲南高校の前の演奏でプレッシャーもあったようですが、サックスやギターのかけ合いもとてもかっこ良く、後に続く二校に引けをとらないステージでした。甲南高校 ブラスアンサンブルはホームグラウンドのステージ。登場と同時に会場からは大きな声援が聞こえてきます。一糸乱れる演奏は、大人顔負けのエネルギーとパワーです。終了後のコメントでは、「今年のStudent Jazz Festivalで市長賞を取りたい!」という意気込みも語ってくれました。高校の部最後は、今年はトランペットが強力という高砂高校 Big Friendly Jazz Orchestra。軽快なBlue Bossa等、元気いっぱいの演奏からはお客さんを楽しませたいという想いがひしひしと伝わってきました。

中学校・高校のステージの後に登場したのは、昨年の山野ビッグバンドジャズコンテストで7位特別賞と優秀な成績をおさめた、甲南大学 Newport Swing Orchestra。年間5、60件の依頼演奏をこなすたたき上げのライブバンドだけに、演奏開始とともに一気にヒートアップ。3曲目のバラードでは、テナーサックスの響きに会場のお客様も酔いしれます。当然ように沸き起こったアンコールに応えての演奏では、昨年3月まで甲南高校の生徒であった1回生トランペッターにソロを吹かせるなど心憎い演出で会場を沸かせます。ステージを終えた高校の生徒も客席から自分達の先輩が大学ビッグバンドでかんばっている姿を見て励みになったのではないでしょうか。

大盛況の内に幕を下ろしたStudents Jazz Live。「ジャズの輪を広げたい」、「あらゆる世代の人たちにジャズの楽しさを知って欲しい」という想いが多くの方に伝わったと思います。

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中安航太さん
中安航太さん(Executive Producer)

この度はご来場頂き、誠にありがとうございます。おかげさまで13回を迎えることが出来ました。今回中学1年生で出演された子だと、当イベントと同い年、感慨深いです。今年は東日本大震災直後の開催でしたが、震災を経験した関西から、学生さんたちの元気で若い演奏でパワーをお送り出来たかと思います。また、帰り際の出演者の方々、お客様、スタッフ一同、みんな笑顔だったことが、今回のイベントの成功を物語っています。また来年開催する予定です。今後ともご支援のほど、よろしくお願い致します。

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