三宮、北野町、トアロード界隈ほか全11会場で、第29回神戸ジャズストリートが開催されました。あいにくの天候にもかかわらず、国内外で活躍する奏者約200人が参加し、神戸のまちがジャズ一色に染まる2日間。
「音を通じて、社会に貢献する」との思いから、コンサートの主催・協賛など、地元・神戸で開催される各種音楽イベントの支援に取り組む富士通テンが、神戸ジャズストリートとともに開催する「BIGBAND JAZZ FESTA」は、今年で単独主催4年目を迎えました。
昨年の新神戸オリエンタルアベニューから北野工房のまちに会場を移し、朝早くから富士通テンの社員ボランティアがステージの設営に追われる中、本番に向けて緊張感あふれる表情でリハーサルに臨む、奏者たちの姿が印象的でした。
今回は日本を代表するジャズの巨匠、古谷充さんをステージマスターに迎え、富士通テン協賛イベントの中から主催者推薦によるバンドを選抜。学生中心とはいえ、実力派ビッグバンドが勢揃い。ひと味違ったステージとなりました。FM COCOLOのDJでおなじみ、クリスさんのテンポのよいMCでいよいよスタート。
「富士通テンビッグバンド」が先陣を切り、結成5か月とは思えない演奏でメンバーからアンケートを取って選んだという3曲を披露。さわやかなブルーのTシャツを身にまとい、緊張の初ステージを見事にこなしました。
続いて甲南中学「Brass Ensemble」。古谷光広さんがサックスで参加し、1年生にとっては初めてのステージでしたが、中学生とは思えない落ち着いた演奏でした。そして、高砂高校「Big Friendly Jazz Orchestra」は、レギュラーバンド、ジュニアバンドがバラエティーに富んだ6曲を聴かせてくれました。両校は第26回JAPAN STUDENT JAZZ FESTIVAL 2010で、中学、高校の各部門で神戸市長賞を受賞。ハイレベルなパフォーマンスを見せてくれました。
初々しい中学・高校生バンドの次は、甲南大学「Newport Swing Orchestra」が登場。しっとり聴かせるバラードからファンキー&パワフルなカウント・ベーシーのナンバーで会場は拍手の渦に包まれ、今年のYAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST 7位の実力をいかんなく発揮します。「来年は5位以上をめざしたい」と、演奏後のインタビューでは力強く宣言してくれました。
トリを務めるのは、今日のために結成したという、古谷充率いるネイバーフットビックバンドのピックアップメンバーと、市立伊丹高校の選抜メンバーのプロアマ合同のスペシャルユニット「古谷充と選抜オールスターズ」。1曲目は管楽器のみの演奏で聴かせた後は、グレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」など、おなじみのナンバーもビッグバンドならではのアレンジで楽しませてくれます。会場はアンコールが鳴り止まず、華やかなエンディングで幕を閉じました。
富士通テンさんが主催する地元のJAZZイベント「BIGBAND JAZZ FESTA」に出演させていただき、本当に有難う御座いました。僕たちはさまざまなイベントに参加させていただいていますが、このイベントに出演して感じたことはやっぱり地元"神戸"が一番ということですね。ライブの空気もアットホームな感じがしてメンバー一同非常に楽しめました。また本番当日はあいにくの雨でしたが、大勢のお客様に僕らのJAZZを聴いていただけたことが何より嬉しかったです。
この度は素晴らしいチャンスを頂き、ありがとうございました。会場が元々は小学校の講堂であったせいもあり、学芸会的な気分で楽しく舞台に立つ事ができました。9月にデビューしたばかりの新米レギュラーバンドですが、お客様の温かい声援に支えられ、なんとかやり遂げる事ができました。優秀な成績を残して引退した先輩と比べられるのが一番のプレッシャーなのですが、これからのステージも、毎回その時のベストの演奏をお届けするつもりで、一生懸命活動しますので、どうぞ、応援お願い致します。
甲南中学ブラスアンサンブルは、中学単独での演奏機会があまりないので良かったと思います。プロとの共演も、いつも高校生がやっていたので大変喜んでおりました。やっぱり、プロが入ると違いますね。とても勉強になったし、大きな刺激をいただきました。
