コンサートレポート バックナンバー
NABL BIGBAND JAZZ FESTIVAL 2010
ついに今年で30回目を迎えた、
西日本社会人ビッグバンドの祭典。
KOBEjazz.jpでもおなじみの西日本アマチュアビッグバンド連絡会(NABL)のコンサートが今年も開催されました。毎年恒例のこのコンサートもついに今年で30年目、例年以上に熱のこもった演奏が楽しめました。今年出演するのはNABL加盟バンド12グループに加え、スペシャルゲストにトランペッターのエリック宮城さん、ピアニストの守屋純子さん、ジャズボーカルのチャリートさん、サックスプレイヤーの宮崎隆睦さんをお迎えした豪華なラインナップ。また、今や全国区の知名度を誇る高砂高校ビッグフレンドリージャズオーケストラと甲南大学ニューポートスイングジャズオーケストラの皆さんがフレッシュな演奏を聞かせてくれました。
個々の熱演が光るなか、スペシャルゲストとNABLバンドが共演するステージではひときわ大きな拍手が。なかでもトリを飾ったメイトジャズオーケストラとエリックさん、宮崎さん、守屋さんのステージは圧巻の一言。今年も、お客さんと演奏者が一体となって楽しめる素敵な一日となりました。
clinic 公開クリニック ページトップへ
コンサートの合間にスペシャルゲストの公開クリニックが行われるのもNABLの大きな魅力。指導を受ける機会の少ない社会人プレーヤーとしてはこの機会を逃す手はないと、クリニック受講者はもちろんのこと、会場は聴講する人で各回とも満員。
「ビッグバンドクリニック」は講師に守屋純子さんをお迎えして、生徒は甲南大学ニューポートスイングオーケストラの皆さんが登場。「全体的によくできてる」と褒めつつも、ソロを引き立てる演奏の仕方や曲全体のバランスなど、プロならではのアドバイスに真剣に聞き入っていました。
「ヴォーカルクリニック」ではチャリートさんがNABLバンド3人のボーカルを指導。「プロは口を開けたまま腹筋で声を止める」というアドバイスに受講者は四苦八苦。簡単そうでやってみるとできないプロの技の数々に会場からも感嘆の声が上がるほど。
また、エリック宮城さんの「トランペットクリニック」は急遽公開セミナーになるほどの応募者多数だった模様。朝起きてからコンサートに出演するまでのトランペッターの1日を面白おかしく話しつつも、日常生活に取り入れやすい上達方法やプロのこだわりが随所に散りばめられ、熱心にメモを取るお客さんも続出。もっと聞きたい!と思わせてくれる充実の50分間でした。
最後は宮崎隆睦さんが講師、広島県のNABLバンド・ティッツが生徒の「サックスクリニック」。理知的で的確なアドバイスに受講する皆さんも大きくうなずく場面も。物腰柔らかな人柄で、真剣ながらもアットホームな雰囲気で楽しいクリニックとなりました。
各回ともに講師の個性が光り、楽しくも勉強になるクリニックばかり。毎年パワーアップを重ねるNABL、今から来年も楽しみです。
impression クリニック 感想 ページトップへ
小柳淳子さん
甲南大学ニューポートスイングジャズオーケストラ 星野千紗さん(左) 平山涼葉さん(右)
自分たちでは気付いてない部分を見てくださって、何気ない一言もすごく励みになりました!守屋先生はすごくオーラのある素敵な方で、機会があればもっともっといろんなことを教わりたかったです。普段、指導してくださる方がOBしかいないので、今回は本当に貴重な機会となりました。NABLの方々、守屋先生、どうもありがとうございました。
小柳淳子さん
メイトジャズオーケストラ ヴォーカル 高貴みなさん
今回は3人という人数での受講だったので、細かい部分まで見ていただけて、素晴らしいひとときを過ごさせていただいたと思います。今はまだクリニックを受けたばかりで、いただいたアドバイスを消化しきれていなくて、今から始まるステージにどう臨めばいいのか若干混乱気味ですが(笑)、今後の活動に役立てていこうと思います!今日はどうもありがとうございました。
小柳淳子さん
ウエストウインズジャズオーケストラ 粟根達也さん
エリック宮城さんの講演はこれまで何度か聞いているのですが、今回もとても面白かったです。社会人ビッグバンドは年齢と体力との戦いでもあるので、正しい立ち姿勢でプレイするのも疲れるんですよね(笑)。それをエリックさんに質問したのですが、やはり正しい立ち姿勢が一番とのことなので、頑張って体力付けたいと思います!
小柳淳子さん
ティッツ サックス 管羊介さん
普段は自分たちで指摘し合うことしかないので、今回は非常に勉強になりました。宮崎さんはやさしさの中にも厳しさがあって、やはりプロの方だなあと実感しました。私たちのバンドも来年で結成20周年を迎えるので、今回のクリニックも参考にして、より演奏に磨きをかけたいと思います。どうもありがとうございました。
comment スペシャルゲスト コメント ページトップへ
小柳淳子さん
ピアニスト 守屋純子さん
「西日本の社会人ビッグバンドが年に一度、神戸に集まってコンサートを開く」ということは、言葉にするよりも大変なことだと思いますし、皆さんの熱意があってこそ実現できること。それを30年間続けてきたことは素晴らしいことですよね。これからも大変でしょうが、頑張って続けていってほしいと思います。30回、おめでとうございます!
小柳淳子さん
トランペット エリック宮城さん
「音楽は世界共通のコミュニケーション」、こういうイベントに参加させていただくたびにそれを強く感じます。社会人ビッグバンドの皆さんがメインですが、社会人も大学生も高校生も一緒になって演奏を楽しみ、おじいちゃんおばあちゃんからお子さんまでが楽しんで聞いている。音楽は本当にピースフルで素晴らしいですね。今日一日、僕も楽しませていただきました。
小柳淳子さん
ヴォーカル チャリートさん
今回は素敵なイベントにお招きいただき、ありがとうございました。皆さんレベルが高くて、聞くのも楽しいですし、ステージで一緒に共演するのもとても楽しかったです!共演したグローバルジャズオーケストラは本当にお上手で、歌っていてとても気持ちが良かったです。これからも続けていってもらって、また一緒にステージに立てたら嬉しいですね
小柳淳子さん
サックス 宮崎隆睦さん
僕は甲南高校出身で、初めて入ったバンドがメイトジャズオーケストラでした。その後、グローバルジャズオーケストラにいたこともあって、今回はとても懐かしかったですね。僕がいた頃に比べると、皆さん格段にレベルアップしていてびっくりしました。今回はお世話になった方々への恩返しも含め、こういうかたちでNABLに参加することができて、とても嬉しかったです。