TJSには今回で3回目の出演となるというホンさん。
演奏終了後の楽屋でお話をうかがいました。
●まずお聞きしたいのは、The Seoul Soloist Jazz Orchestraという名前の由来なんですが。
「メンバーはそれぞれ別のバンドで活躍しているソリストなんです。そんな優秀なメンバーを選抜して結成したバンドですから、この名前になりました。メンバーの半分以上は、大学で教えている指導者でもあるんですよ」
●それはすばらしいメンバーですね!でも、それだけに練習時間の調整とかむずかしくありませんか?
「だいたい、毎週木曜の深夜12時から3時くらいまで集まって練習しています」
え、そんな深夜に?
「そうなんですよー。ソウルのジャズクラブで、そうやって練習しています。4月にはCDが出ましたし、クラブでもコンサートホールでも、それぞれ年に4~5回くらい演奏しているんですよ」
●演奏を聴かせていただきましたが、いわゆるビッグバンドジャズとはちょっと違うような…。
「そうです、そうです。もちろん私もスイング時代のビッグバンドジャズの演奏をしていましたが、それだけを普通に演奏しているなら、ちょっと他のバンドに追いつけない。もちろん演奏技術で勝てない、という意味ではありませんが、私たちのオリジナリティを出しにくいと思ったんですね。そこで、韓国の伝統音楽などを取り入れるようになったんです。そうやって、私たちの文化や歴史を現代に生かすよう努力しています」
それが「アリラン」などの曲になるわけですね。
「そういうことです。著作権などの問題があって、全部の曲をCDに収録できなかったのが残念ですが…」
●韓国のジャズ事情を教えてください。
「韓国では、若いジャズミュージシャンがとても多いんです。今回のTJSでの演奏ですが、韓国からのオリジナル・ビッグバンドとしては初めての招聘・来日だと思います。これはとても記念的なことで、これをきっかけに、次世代の音楽家がどんどん来日できるようになるでしょうね。その意味でもTJSは大きな影響力をもっていると思います。私たちのこのバンド、9月にも再来日の予定があるんですよ!日本語はまだまだ勉強中で、やっぱり緊張しますね。ステージでも日本語で挨拶や曲の紹介をしましたが、演奏よりも緊張したくらいです(笑)。
韓流ジャズ、これからも楽しみですね、ありがとうございました! |