コンサートレポート バックナンバー
神戸ネクストジャズコンペティション
神戸ネクストジャズコンペティション
神戸ネクストジャズコンペティション
ネクストに込められた熱い想い
神戸とニューオリンズのジャズ交流
 JR舞子駅を降りて、徒歩2~3分。小高い丘の上に、シーサイドホテル舞子ビラがあります。ホテルからは、海と明石海峡が近くに見える絶景。そんな素晴らしいホテル内の中にある"あじさいホール"で第3回ネクストジャズ・コンペティションが開催されました。
 このイベントは、次世代のジャズの担い手となる新人ミュージシャンの登竜門であり、さらなるジャズ文化の振興を目的として生まれたものです。音源による一次審査が実施され、一次審査を通過した15組のミュージシャンが決勝ライブで演奏を行います。
 決勝ライブと合わせ、ゲストライブとして、昨年に引き続きニューオリンズからジャズメンが招待されました。ニューオリンズと神戸は、昨年から様々な分野で交流が行われているそうです。それは、両都市とも自然災害による被災地であること、ジャズ発祥の地と言われていること等共通点が多いためです。ジャズという音楽を通じて、両都市が発展していこうという意思が形になったと言えるでしょう。そして、最後にはこのネクストジャズコンペティションで初代 / 2代目グランプリ受賞者の大友孝彰さん(ピアノ)、高橋知道さん(テナーサックス)が加わり、日米のジャズメンが競演。これぞ文化交流と言える素晴らしいステージとなりました。
今年の栄冠は誰の手に
次世代のジャズ界を担う若者達の熱き戦い
 トップバッターを務めたのは、コルネット奏者の高見浩之さん。優雅でどことなく懐かしく感じる音色。演奏後、審査員の小曽根さんからは「素晴らしいの一言やね」とコメント。最初からこのコメントとは、レベルの高い大会であることが伺えます。
 3番手を務めたトランペット奏者の横尾昌二郎さん。演奏後、審査員の日下さんからは、「彼は、神戸で毎年開催している中高生のジャズのイベント”STUDENT JAZZ FESTIVAL”にも参加していて、学生時代から彼のことは知っています。今回の演奏では音が正確でフレーズもきちんと合っている。成長している姿を見るととても嬉しく思います。」とコメント。
 緊張感のあるステージが続いていきます。9番手に登場したのはテナーサックス奏者の福代亮樹さん。昨年は惜しくも準グランプリを受賞し、今年グランプリへ再チャレンジです。"Yours and Mine"を演奏。演奏後、審査員の古谷さんは「時間があればアップテンポな曲も聴いてみたいね。今日の演奏は言うことないです。あなたのような(才能ある)方は同じ業界からいなくなって欲しい(笑)」と最高の賛辞を贈っていました。
 ステージは約3時間にも及びましたが、終始緊張感があり、時間を感じさせないものでした。さて、今年は誰がグランプリに輝いたのでしょうか。
 
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EntryNo.1 高見浩之 Summer time / コルネット EntryNo.2 田澤良介 Like Someone In Love / トランペット
EntryNo.3 横尾昌二郎 I Remeber Clifford / コルネット EntryNo.4 今西佑介 Stardust / トロンボーン
EntryNo.5 武市潤希 Falling Grace / ギター EntryNo.6 山田拓児 My Shining Hour / アルトサックス
EntryNo.7 早川惟雅 Madam Toulouse / アルトサックス EntryNo.8 塚本奈加 Days of Wine And Roses / テナーサックス
EntryNo.9 福代亮樹 Yours and Mine / テナーサックス EntryNo.10 西田 衣利子 Stella By Starlight / ピアノ
EntryNo.11 城門芙美子 In most mind / ピアノ EntryNo.12 ぱくよんせ Oleo / ピアノ
EntryNo.13 泉川貴広 Without a song / コルネット EntryNo.14 峰麻衣子トリオ IF I were a bell / バンド部門
EntryNo.15 Mix-J Humpty Dumpty / バンド部門
ゲスト
Michael Pellera(piano) / Khris Royal(A.Sax) / Jasen Weaver(bass) / 佐藤英宜(drum) / 大友孝彰(piano) / 高橋知道(T.Sax)
審査員
小曽根実(ジャズピアニスト) / 古谷充(ジャズサキソフォニスト) / 日下雄介(日本学校ジャズ教育協会)
宮崎隆睦(サキソフォニスト 元T-SQUARE) / フィリップ・ストレンジ(ジャズピアニスト)
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 出場者の演奏が終了し、そのままゲストタイムに突入。ゲストはニューオリンズより、3人のジャズメンが演奏を披露。その後、このネクストジャズコンペティションの過去グランプリ受賞者も加わり、日米の若手ミュージシャンによる豪華な共演が行われました。
 今年のグランプリは誰に選ばれたのでしょうか。今年はテナーサックス奏者の福代亮樹さんが選ばれました。昨年はこのイベントで準グランプリを受賞し、今年はついにグランプリを受賞。大きく成長した様子が伺えます。ただ、全員に何がしかの賞をあげたいと思えるほどレベルが高いものでした。"この人の演奏がもっと聴きたい"という方もいらっしゃったと思います。是非とも彼ら/彼女らの今後の活躍を応援していきましょう。
各賞の受賞者は以下の通りです。
グランプリ
福代亮樹さん (京都府京都市)
<賞金>
10万円
<副賞>
ニューオリンズフレンチクォーターフェスティバル出演権
富士通テン製スピーカー「ECLIPSE TD307PAⅡ」
 FM COCOLO番組出演
準グランプリ
早川惟雅さん (大阪府大阪市)
<賞金>
5万円
準グランプリ
Mix-J (兵庫県神戸市)
<賞金>
5万円
特別賞
横尾昌二郎さん (兵庫県西宮市)
< 賞金 >
TACOTACO JAZZ FESTIVALインタビュー ページトップへ