コンサートレポート バックナンバー
  
TACOTACO JAZZ FESTIVAL 2009
TACOTACO JAZZ FESTIVAL 2009

2009年9月23日
写真
今年で4回目、
明石の愛されるイベントへ。
 秋晴れの心地よい天候の中、今年で4回目を迎えるTACOTACO JAZZ FESTIVALが兵庫県明石市で開催されました。KOBEjazz.jpでは、2006年の第1回から取材しているイベントです。明石市のビッグバンドが集うイベントとして、また明石市を活気付けるために、明石にゆかりのある様々な方々が協力し合い、手作りのステージです。今年はJR明石駅すぐ向かいにある、ショッピングセンターアスピア明石9Fホールをメイン会場に、サブ会場として、アスピア明石1Fアトリウム、魚の棚商店街内ギャラリーであいの3箇所で演奏が行われました。
 それぞれの会場で、特色ある演奏が行われました。メイン会場であるアスピア明石9Fホールでは明石市に活動拠点を置くビッグバンドが出演、サブ会場では小編成のコンボ等が、また魚の棚商店街内のギャラリーであいではジャムセッションが行われました。好みのジャズをお目当てに来られたお客さんや買い物途中でふらっと立ち寄られたお客さんなどで、どの会場もほぼ満席状態。来場されたお客さんは優雅で心地よい午後の一時を楽しむことが出来たのではないでしょうか。
stage.01 ページトップへ
今年のTACOTACOの合言葉は、
"ジャズはやっぱり4ビート"
 メイン会場である、アスピア明石9階ホールでは、明石市を拠点に活動するビッグバンドが出演。今年の合言葉は"ジャズはやっぱり4ビート"ということでどの出演バンドも1曲は4ビートの曲を選曲したそうです。トップバッターを務めたのはジャズパーティビッグバンド。ビッグバンドをやりたくても学校にクラブがない等の理由から集まった地元の高校生達によって結成されました。メンバーの学校が異なるということで練習は週に1回と限られているそうですが、そんな印象は受けないくらい、迫力があり、よくまとまっていました。ゲストの宮崎隆睦さんとの共演も果たし、学生達には良い経験になったことでしょう。その他にも明石を代表するビッグバンドが登場し、お客さんを楽しませていました。このステージでのトリを務めたのは、KOBEjazzでもおなじみ、結成35周年を迎える明石ビッグバンドの"顔"とも言えるMATE JAZZ ORCHESTRA。ゲストの宮崎隆睦さんも以前に在籍したことがあるとか。トリにふさわしく、ラテン・バラードにVOCAL有りとお客さんも大満足のステージでした。 

アスピア明石9階ホール
出演バンド
1. ジャズパーティービッグバンド
2. Jazz Big Band ブルーサウンズ135°
3. Twinkle Jazz Orchestra
4. EVERGREEN JAZZ ORCHESTRA
5. MATE JAZZ ORCHESTRA
TACOTACO JAZZ FESTIVAL 2009 写真
stage.02 ページトップへ
写真
心落ち着く、ゆるやかな午後の一時。
 このステージは、コンボ等の小編成バンドが中心に出演。ショッピングモールの間にある通路にステージを作った、開放感のあるステージ。客席とステージとの境目が無く、ステージと客席が一体となっていました。演奏する側もお客さんの表情に合わせて、相づちを打ったり、演奏を楽しんでいる様子。このステージでは、今回のTACOTACO JAZZ FESTIVAL実行委員長を務める薮内良治さん自身が所属するバンド、神戸メインストリームジャズオールスターズとして参加。ゲストにVocalの正木麻衣子さんを迎え、おなじみのスタンダードなナンバー(ルイアームストロング、ベニーグッドマン、デュークエリントン等)を中心とした楽曲を演奏。通りすがりのお客さんも足を止めて、演奏を楽しんでいました。このステージでのトリを務めたのは、メインステージで演奏を終えたジャズパーティビッグバンド。相変わらずの元気一杯な演奏。最後にお客さんからのアンコールには、準備していなかったようで、戸惑う場面も。とは言えそこは持ち前の明るさで、"今日のステージでお客さんの拍手が多かった曲をもう一回やります!"とアンコールに応えていました。
会場
アスピア明石1階アトリウム
出演バンド
1.Coup De Coeur
2.神戸メインストリームジャズオールスターズ
 + 正木麻衣子
3.ジャズパーティービッグバンド
stage.03 ページトップへ
香ばしい香りに包まれた
スリリングなジャムセッション
 他の2会場とは異なり、ここ魚の棚商店街内にあるギャラリー"であい"ではジャムセッションが行われていました。このギャラリーであいの入口には明石名物の明石焼き(玉子焼)を販売するお店があり、ギャラリー内は何だか良い匂いがします。セッション開始前に席で待っていると、"唄歌いたい人はいませんか?"とか"楽器やりたい人はいませんか?"と場内アナウンス。"この曲をやりましょう"とか"ソロやってみませんか?"なんて声が会場後方から聞こえてきます。さてそんな自由な空気が流れる中、川瀬さんの軽快なピアノで始まる"JUST FRIENDS"で開演。ジャムセッション途中にはゲストの宮崎隆睦さんが突然参加するというサプライズもありましたが、終始和やかで、楽しい一時となりました。
会場
魚の棚商店街内ギャラリーであい
出演バンド
<ホストミュージシャン>
ピアノ  川瀬健
ベース 真木毅
ドラム 辰巳浩之
写真
TACOTACO JAZZ FESTIVALインタビュー ページトップへ
 今回で4回目を迎えるTACOTACO JAZZ FESTIVAL。どこの会場もほぼ満席状態。市民に愛され、そして明石を代表するようなイベントになってきたのではないでしょうか。今回、実行委員長を務め、自身もトランペット奏者として参加された薮内良治(写真左側)さんにコメントをいただきました。
 「ここ明石では、古くは戦前より学校吹奏楽が盛んで、これまでに多くの優れた演奏家を世に送り出して来ました。現在でも、市内を拠点に6つのビッグバンド(社会人5バンド + 高校生1バンド)が活動しています。TACOTACO JAZZ FESTIVALは市内で活動するビッグバンドが一同に会する場として、またビッグバンドを通じて明石が盛り上がるきっかけのイベントとなれば嬉しいです。もちろん、このイベントに足を運んでくださった方々には、理屈抜きで楽しんでいただければ私達はこの上ない幸せです。」
写真
TACOTACO JAZZ FESTIVALインタビュー ページトップへ