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デンソーテンの音づくり
5月10日、今年で早くも第9回を迎える、「神戸ジャズ・ボーカルクイーンコンテスト」の幕が開きました。
新開地音楽祭も同時に開催されるとあって、会場の神戸アートビレッジセンター周辺はすでにお祭り気分満載!たくさんの人でにぎわっています。神戸の姉妹都市でもあるシアトルのジャズライブハウス「ジャズアレイ」への出演権を賭けて、合計94組という応募の中から、厳正な予選を勝ち残った16名が今日の本選に臨みます。
日本のジャズ発祥の地、ここ神戸に、今年はどんな新しい歌姫が舞い降りるのでしょう。
客席には早くからジャズファンが詰めかけ、開演前から熱く盛り上がっています。服部克久さん、小曽根実さん、日下雄介さん、黒岩静枝さん、西谷尚雄さんというそうそうたる顔ぶれを審査員に迎え、早くも会場には緊張感がみなぎります。選考は、スタンダードナンバーと自由選曲の計2曲。主催者の挨拶の後、いよいよ選考が始まりです!
トップバッターは地元・神戸のAKIさん。長い黒髪がなんともエキゾチック。Lullaby of birdlandからスタートです。
続いて中溝ひろみさんは千葉からの参加。Polka Dots and MoonbeamsとDo nothin' you hear from meの2曲はジャズを歌い始めた時から宝物のように大切にしてきた歌なのだとか。
板谷薫さんは名古屋から。初めての関西でのステージを楽しんで歌いたいと選んだ曲はOn the street where you liveとBasin street blues。
田中智子さんもまた神戸から。スタンダードを歌い始めてからまだ日が浅いということですが、元気あふれるステージが印象的でした。
さて、2日間に渡る本選は、それぞれの審査の間にゲストタイムが設けられ、リラックスしてジャズを楽しめる演出がされています。まずは大橋美加さんのライブが始まり、客席に張りつめていた緊張感もちょっと小休止といったところ。とはいえ、それはあくまで客席での話、これからの選考に臨む参加者にはそんなゆとりはないかもしれません。
次の審査は大阪からの参加、DOODLIN'さんのヴォーカリーズから始まりました。いつでも地下鉄のホームや信号待ちの交差点で歌っているというDOODOLIN'さん、今日の審査は「感激の晴れ舞台」だとのこと。
Come rain or come shineを歌い上げた高橋リエさんは、「春陽軒の肉まんで育ちました」という神戸っ子。
三浦シーナさんは東京からの参加。今回のステージが、あこがれの神戸への初訪問でもあるそうです。
続く小橋知枝さんのSo many stars で緊張感あふれる審査は終わり、審査員でもある黒岩静枝&山下泰司に、なんと尺八の松本太郎を加えたステージで一日目の審査は幕をおろしました。
さて、翌11日は審査も2日目。今日も8人のクイーン候補が選考を受けます。
松浦真寿美さんは福岡からの参加ですが、6年間を関西で過ごしたという経歴の持ち主。しかも第2回のジャズボーカルクイーンコンテストは、なんと客席から見ていたということです。金のドレスがとてもあでやかです。
真紅のドレスで登場した乾優子さんの歌はS' wonderfulからスタート。太い声の部分と高い声の部分の可愛さが好対照で印象的です。
横井祐子さんは、なんとイギリスはロンドンからの参加。発音の美しさはさすがです。
石井智子さんの選曲はSpainから。意表をつく選曲…と思いきや、小曽根審査員から「意外にこの曲選ぶ人は多いんですよ」とのコメントも。表現力のあるバラードも印象的でした。
第8回ジャズボーカルクイーンでもある若林みわさんのステージを挟んで、審査は続きます。
Jazz'enkaのお二人はこのコンテストの中でも異色の存在。りんご追分とSummer timeをからめたジャズと演歌の融合、会場の注目を集めました。
磯侑季乃さんは西宮市の生まれ。現在は茨城県つくば市で活躍中。スレンダーな姿からはちょっと意外な低音が魅力的です。
小倉よしえさんはもうすぐメジャーデビュー予定という実力派。こなれたステージングはさすがです。
最後は大阪から参加の石川路子さん。What a wonderful worldを、ダイナミックなボーカルスタイルでこなしました。
すべての参加者のステージが終わり、いよいよ審査も大詰め。審査員は別室で最終審査に入ります。
さて、今回のコンテストには、アメリカから二人のゲストを招きました。おひとりは、高校生ながら、ライオネル・ハンプトン国際ジャズ祭の高校生部門で最優秀賞を受賞、その他多くの受賞歴を持つシボン・ブルーガーさん。 もうおひとりはシアトルで活躍中のカレン・シバースさん。ブルーガーさんの大人っぽい表現力とシバースさんの堂々たる歌いっぷり、会場には思わずため息がもれていました。
お二人のステージも終わり、いよいよ審査発表です。第9回神戸ジャズ・ボーカルクイーン、グランプリ受賞者、ドラムロールが終わり、みなが固唾を飲む中でコールされた名前は…、大阪から参加された小橋知枝さんに決定しました!満場の拍手喝采の中、第8回クイーンの若林みわさんからクイーンのティアラが贈られ、ここに新しいジャズボーカルクイーンが生まれました。鳴りやまない拍手の歓声の中、第9回神戸ジャズ・ボーカルクイーンコンテストは、こうして幕を閉じました。シアトルはジャズアレイのライブなどを経て、これから小橋さんがどんなボーカリストに育っていくのか…、ジャズファンならずとも楽しみなところです。
各賞の受賞者は以下の通りです。
神戸市の姉妹都市でJAZZ の本場でもあるアメリカ・シアトル市のライブハウス「jazz alley」出演権(2008年秋頃予定)
神戸を代表するジャズ・ライブハウス出演権(2008年秋頃予定)
神戸秋の恒例イベント「神戸ジャズストリート」出演権(2008年10月初旬)
NHK 神戸放送局内のトアステーション・ライブ出演権(平成20年6月21日)
KOBE MUSIC STATION への出演権(2008年10月4日)他イベント出演権
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