コンサートレポート バックナンバー
TAKATSUKI JAZZ STREET
高槻 ジャズストリート
2008年5月3日(祝)4日(祝)阪急高槻市駅・JR高槻駅周辺47会場
高槻の街からジャズが溢れ出す、祝10周年!のジャズストリート。
誰もが待ち望む大型連休のゴールデンウィーク。まるで夏日のような強い日差しが続く5月に毎年開催される高槻ジャズストリート。JR高槻駅から阪急高槻市駅付近まで、高槻市街で繰り広げられるジャズイベントも今年で10周年を迎えました。アマチュアからプロミュージシャンまで、幅広いジャズバンドの演奏が誰でも無料で楽しめると毎年多くの人で賑わいます。今年は10周年ということで、5月3日4日に過去最大のスケールと参加バンドで開催されました。このイベントをきっかけにジャズに興味を持った人も多いそう。コアなジャズファンからそうでもない人も、みんなで存分にジャズの魅力に触れ合える。盛り上がりも過去最高、思いっきりジャズが楽しめた二日間となりました。
パンフレット持って好きな場所へ!フリーに楽しめるのが最大の魅力。
電車に乗って阪急高槻市駅で下車。ホームに降り立ったときから、ドラムやトランペットの音が街で鳴っているのが聴こえてくる。改札を通り抜けた瞬間から、誰もがお客さんになれるというのが高槻ジャズストリートのすごいところ。改札前のコンコースで、横断歩道を渡った広場で、公園で、カフェで、バーで、文化ホールで、学校で、そしてバスでも。高槻市街のあちらこちらからジャズの生演奏が耳に飛び込んでくるという、ジャズファンにはたまらない大イベントなのです。
イベントスケールは高槻市街に設けられた47か所の会場、そして二日間延べ613組もの出演バンド。こんなに大きなイベントなんだから、がっつくよりおおらかにジャズを楽しむのがオススメ。街を散歩するだけでもいろんなジャズに出会えるのはもちろんのこと、配布されているパンフレットを見て聴きたいバンドの演奏会場へ移動するもよし、モダンジャズからフリージャズ、ラテンやフュージョン、ゴスペル、ブルースまで、さまざまなジャンルから選ぶもよし。演奏のほかにもフリーマーケットなどのイベントも同時開催されているから、自分の思うままに街と音楽を楽しむことができます。楽しみ方はお客さんの数だけある、自由な雰囲気が人気の理由。
出演は、地元のバンドから3日はアーネスティン・アンダーソンwith蓑輪裕之トリオfeat.岸ミツアキ、穐吉敏子など、4日は日野皓正クインテッドに川嶋哲郎率いるPASSION OF ASIAなどなど、メジャーネームも登場。アマチュアからジャズの大御所まで垣根なく参加でき、楽しむことができるのも高槻ジャズストならでは。
野外では日に焼けながらビールを片手に陽気なジャズを楽しみ、ホールではしっとりと音楽に酔いしれる。朝から晩までジャズ漬けになれる二日間。来年の開催も決まっているとのこと、ずっと高槻の街で続いて欲しい素敵なイベントです。
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ジャズスト10周年もみんなのおかげ!高槻ジャズストリート実行委員会。
高槻ジャズストリートを支えるのはボランティアで活動する実行委員会の皆さん。一年を通じて1300人以上のボランティアスタッフの方々がこの日のために準備をしているそうです。「うちの実行委員はすべてがフラット。若い子からおじさんおばさんまで自由に発言して、いいと思ったことは実行してみる。良い関係が作れていると思います」と語るのは実行委員会事務局長の真砂卓三さん。「毎年好評のオリジナルジャズTシャツも会議に参加した全員で選びます。毎月の打ち合わせに参加するのは、平均100人ぐらい。僕がやってるのは事務的なことだけで、あとは詳細まで皆で話し合って決めるんです」とのこと。高槻の街が大好きで、ジャズも大好き、という人々だからこそ、ピースフルなイベントが続けていけるのでしょう。「毎年大変だけど、やっぱり楽しいお祭りのためだから、これからも頑張っていきたい!」だそうです。
スチューデントジャズライブ2008
2008年4月26日(土)甲南高校講堂
暖かい日差しに包まれてSTUDENTS JAZZ LIVEが開催されました。
このイベントは、"学生のジャズを多くの人に知ってもらいたい"、"学生同士が交流し、良い意味でライバルのような関係になって欲しい"そんな想いで、甲南高校・高砂高校等のOBが中心となって企画・運営をしているイベントです。
毎年恒例、ステージ開幕を告げる"ゴング"が会場に響き渡り、会場後方より、出演バンドのリーダーの名前がコールされ、最後に覆面を被ったスタッフが登場。会場からは大きな笑いが起こりました。コンサート前半は、甲南中学、原田中学、学文中学の演奏。元気で若さ一杯。中学生とは思えない演奏に驚きました。後半は高砂高校、名古屋のThe Homey Gs、甲南高校、甲南大学と"さすが"と思える貫禄ある演奏を披露していました。
演奏が行われている裏側では・・・
さすがビッグバンドだけあって次の出番を待つ学生達で一杯。そんな学学生達を仕切る実行委員の方々。いやはやこれだけ多くの学生をまとめるのは大変だと思います。またステージに上がれない後輩学生達が、舞台袖で先輩の演奏を熱心に聴いていました。
出演バンド
甲南中学校 ブラスアンサンブル部
神戸市立原田中学校 HARADA BLUE JAZZ ORCHESTRA
西宮市立学文中学校JAZZオーケストラ
兵庫県立高砂高校 Big Friendly Jazz Orchestra
SJL OB Band
The Homey Gs
甲南高校 ブラスアンサンブル部
甲南大学文化会JAZZ研究会 Newport Swing Orchestra
大阪城ジャズフェスティバル2008
2008年5月10日(土)11日(日) 大阪城野外音楽堂
関西の大学生ビッグバンドの祭典「第18回大阪城ジャズフェスティバル」が開催されました。今年も全11大学が参加し、ゲストに守屋純子さんをお迎えした豪華なイベントとなりした。今回の大阪城ジャズフェスティバルは新しい企画が満載。まずは11大学から女性だけが選抜された、キュートだけどパワフルな「Girls Band」。お客さんに喜んでもらおうと企画した肺活量対決。この企画では、各大学のリーダーがリコーダーをどれだけ長く吹きつづけられるかを競い、優勝者を当てた方に豪華賞品が当たるというもの。これらは「お客さんに喜んででもらいたい」一心で学生達が考えたそうです。また11日最後のフィナーレは圧巻でした。総勢100人を超える学生達と守屋純子さんがセッション。お客さんもスタンディングオベーションで拍手が鳴りやみませんでした。
出演バンド
2008年5月10日(土)
大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra
龍谷大学 Jazz Bird Orchestra
大手前大学 BIG WEDNESDAY JAZZ ORCHESTRA
Girls Band(11大学のギャル達によるbigband)
甲南大学 Newport Jazz Orchestra
天理大学 ALS Jazz Orchestra
同志社大学 The Third Herd Orchestra
守屋純子オーケストラ
2008年5月11日(日)
京都大学 Dark Blue New Sounds Orchestra
立命館大学 R.U.Swingin Charioteers
関西学院大学 K.G. Swing Charioteers
甲南高校
神戸大学 KOBE MUSSOC JAZZ ORCHESTRA
佛教大学 R3 JAZZ ORCHESTRA
DOUBLE FORCE JAZZ ORCHESTRA
コメント
このイベントは関西の大学生が企画から運営までを行う全国でも珍しいイベント。このイベントを影で支えた学生達に感想を聞いてみました。

「大阪城ジャズフェスティバルの司会やらん?」別のイベントの急遽代打として呼ばれた司会の舞台裏で声をかけられました。それがこのイベントとの出会いでした。私たち司会も実行委員として、本番半年前から会議に参加しました。最初はどこか居心地が悪く、アウェイ感たっぷり。ジャズの知識はほぼ皆無。まずは地道にジャズを聴くことから始め、本も読んだりしました。会議が進むに連れて親しくなり、本番が楽しみな反面、このイベントが終われば寂しくなると感じました。イベントがフィナーレを迎え、言葉に出来ない嬉しさと、込み上げてくる寂しさとがごちゃごちゃになっていました。一生に何度こんなステージに関われるだろう。楽器ではなく、マイクを通じた言葉で私の役目を果たせてたらいいなと思います。来年もまたこの場所でお会いしましょう。(司会担当)

「広報の仕事って最初イメージが湧かなくて、協賛企業を訪問しても、はじめは何を話せばいいのかわかりませんでした。委員長が一緒に行ってくれた時に、話す内容をこっそりメモして、それを真似して話したりと、そうしているうちに自分の言葉でこのイベントの良さを伝えていけるようになりました。やってみて分かるモ発見モがたくさんあり、本当に良い勉強になりました。」(広報担当)

「私は最後のフィナーレの感動が忘れられません。出演者・観客の双方が本当に楽しんでいて、“ジャズを楽しむ”素晴らしさを知りました。来年も実行委員を頑張ります。」(実行委員)
「私はチラシやパンフレットを担当しました。何度も改訂を重ねて作成したPC画面上のチラシが18,000枚の山になり、たくさんの人の手に渡ることが一番うれしかったです。数日間徹夜した甲斐がありました。感無量です。」(ツール担当)
「今回のジャズフェスでは、“ジャズフェスの進化”、“ジャズフェスを新しい層へ”をテーマに企画・運営しました。多くのお客様に喜んでもらえたのなら、僕達にとって最高の喜びです。このイベントを支えてくれた実行委員会、出演者・企業の皆様、お客様に感謝したいです。」
(大阪城ジャズフェスティバル実行委員長 前田真)