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ConcertReport・コンサートレポート

Kobe Shinkaichi Jazz Vocal Queen Contest 2015(第16回 神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテスト/2015年5月9日(土) 神戸アートビレッジセンター 2F KAVCホール[神戸市兵庫区])

レポート
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過去最多の143組がエントリー、山添ゆかさんが16代クィーンに

 女性ジャズヴォーカリストの登竜門として、ジャズファンにはおなじみの神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストが、神戸アートビレッジセンターKAVCホールで開催されました。今年は新開地誕生110年の節目にあたり、これからも神戸におけるジャズシーンをリードし、ジャズの街、神戸をますます盛り上げていくことになるでしょう。コンテストも今年で16回目を数え、全国から過去最多の143組の応募があり、ファイナリストとしては、史上最年少の16歳の高校生をはじめ、初のデュオもエントリーしました。

 審査員長に服部克久さん、ゲスト審査員にジャズトランぺッターの嶋本高之さん、黒岩静枝さん、道満雅彦さん、西谷尚雄さんの5人が審査を務め、審査のポイントは歌唱力、歌詞の読解力、英語の発音、会場のお客さんへのアピールも採点の基準になります。
「ジャズは歌うだけではなく、お客さんの評価も大切です。拍手も大きなポイントになります。みなさんといっしょに楽しみ、自分なりに自己採点しながら聴きましょう」と、服部審査委員長の呼びかけでスタートしました。
 総評では「ひとことでいうと正統派のシンガーとクセのあるシンガーの戦いだった」とコメント。16歳とは思えないインパクトのある歌声を披露した柴田玲さんには、将来性を感じさせ、声の質の違いも見事な掛け合いになっていたと、デュオで参加したMYUさんのチャレンジを称えました。

 そして、10組のファイナリストたちのステージに華を添える、ゲストライブで会場を盛り上げたのは、昨年の15代ジャズヴォーカルクィーンの高橋リエさん。「シアトルのステージは言葉にできないくらい。一生の宝になりました」と、クィーンの名にふさわししい、貫禄のステージを神戸のジャズファンに見せてくれました。また、シアトルのジャズヴォーカリストオーディション優勝者のテイラー・ジカフースさんは、2012年の高校生の部で優勝し、3年ぶりの来日。高校生の部の優勝者アレグザンドラ・マウントシアーさんとともに、最高のパフォーマンスを披露しました。

 グランプリには「コンテストの舞台に立てる喜びと感謝の気持ちで歌いたい」と、臨んだ山添ゆかさんが、シアトルのジャズライブハウス“ジャズ・アレイ”のステージの切符を手にしました。また、将来有望なヴォーカリストに贈られる、富士通テン賞には、北牧チカさんが選ばれました。

コメント
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グランプリ 山添ゆかさん

グランプリをいただいて感無量です。9番目だったので待ち時間に疲れました。少し休んで緊張の繰り返しでモチペーションを維持するのが大変でした。最初は緊張しましたが、途中から落ち着いて自分のペースで歌うことができました。

富士通テン賞 北牧チカさん

ステージに立つまでは悩みましたが、たくさんの方に支えられ、歌えるだけでしあわせでした。トップバッターで緊張しましたが、ステージを楽しむことができて、いいところも悪いところも含めて自分らしく歌うことができました。

出演者

  • 01. 北牧チカ[大阪府大阪市]
  • 02. 櫻倉レオン[東京都中野区]
  • 03. 宮田明奈[大阪府大阪市]
  • 04. MEGU Adawas[大阪府泉大津市]
  • 05. 大倉ミカ[神奈川県横浜市]
  • 06. 柴田玲[秋田県秋田市]
  • 07. 陽香[東京都]
  • 08. MYU[大阪府・西宮市]
  • 09. 山添ゆか[大阪府大阪市]
  • 10. Shoko[愛知県岡崎市]

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