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ConcertReport・コンサートレポート

Kobe Shinkaichi Jazz Vocal Queen Contest 2014

第15回 神戸新開地ジャズヴォーカルクイーンコンテスト/2014年5月10日(土) 神戸アートビレッジセンター 2F KAVCホール[神戸市兵庫区]

レポート
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節目の記念大会にふさわしい、15代ヴォーカルクィーンが誕生

 女性ジャズヴォーカリストの登竜門として、これまでに14人のクィーンを輩出した、第15回神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストが、神戸アートビレッジセンターKAVCホールで開催されました。全国から昨年を上回る134組の応募があり、10組のファイナリストによるステージは、「自己採点をしながら楽しみましょう」と、新開地ミュージックストリート実行委員会委員長の高四代さんのあいさつでスタートしました。

 総合司会は第6回クィーンのShokoさんが務め、審査員長に服部克久さん、特別審査員に小曽根実さん、審査員に黒岩静枝さん、道満雅彦さん、西谷尚雄さんの5人による審査は、歌唱力、英語の発音、パフォーマンス、拍手が採点の基準となります。いい曲はメロディーを伝えてほしい、英語を伝えていく歌い方、自分の武器を生かして自分に合った曲を選ぶこと……。審査員の実践的なアドバイスに耳を傾ける真剣な姿が印象的でした。
「ジャズは“とっぽい”もの。フランク・シナトラのようなトレンチコートの襟を立てたような、ちょいワル的な雰囲気があり、ジャズシンガーに求められる要素のひとつです。“とっぽい”要素を含めて審査したい」と、服部克久さんの審査への意気込みが伝わります。
 10組のファイナリストたちのステージが終わり、グランプリの発表を前にゲストライブが行われました。昨年の14代クィーンの宮藤晃妃さん、シアトルで開催されたジャズヴォーカリストオーディション優勝者、ジェニファー・キンズルさん、高校生の部の優勝者、ローラ・ロサックさんのパフォーマンスがコンテストに華を添えます。

 15代のクィーンに輝いたのは、3度目の挑戦で地元・神戸から参加した高橋リエさん。「シアトルのステージに立てることがいちばんうれしいです」と、受賞の喜びを語り、グランプリ受賞者には、シアトルのジャズライブハウス「ジャズ・アレイ」のステージが用意されています。また、将来有望なヴォーカリストに贈られる、富士通テン賞には、大野いずみさんが選ばれました。

 表彰式の後は高橋リエさんによるアンコールに続き、審査員のジャズヴォーカリストの黒岩静枝さんのリードヴォーカルで、ファイナリスト全員による豪華なサプライズライブが行われ、ディキシーランドジャズの名曲『聖者が街にやって来る』を熱唱。15回目の記念大会にふさわしい華やかなフィナーレに、詰めかけた多くのジャズファンを喜ばせてくれました。
 なお、今年もコンテストの模様は、当日午後8時よりラジオ関西で特別番組として放送されました。

コメント
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グランプリ 高橋リエさん

3度目の出場ですが、今回がいちばん緊張しました。うれしすぎて実感がないくらいです。地元の神戸のコンテストでグランプリをいただけたことはとてもうれしいです。今、生徒たちを教えているのですが、次は彼女たちがコンテストの本選に出てほしいと思います。音楽を通じて神戸の街を盛り上げていきたいです。

富士通テン賞 大野いずみさん

できることを精一杯やろうと臨みました。ステージは緊張しましたが、落ち着いて歌うこと心がけました。前の席のお客さんがよく見えてすごく真剣に聴いてくださっていたので励みになって、楽しく歌うことができました。レコーディングは自分だけの力ではできないことなので、今からとても楽しみにしています。

出演者

  • 01. 松原衣里[兵庫県神戸市]
  • 02. 桐原知子[秋田県秋田市]
  • 03. 大野いずみ[大阪府大阪市]
  • 04. 林けい子[兵庫県神戸市]
  • 05. 三善香里[東京都板橋区]
  • 06. 豊島ひろ子[福岡県太宰府市]
  • 07. 上杉亜希子[東京都世田谷区]
  • 08. 宇津志博恵[岩手県北上市]
  • 09. 高橋リエ[兵庫県神戸市]
  • 10. 河村恭子[兵庫県宝塚市]

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