コンサートレポート バックナンバー
小曽根 真 & 塩谷 哲"DUET 2006"
MAKOTO OZONE & SATORU SHIONOYA "DUET2006"
2006年11月15日(水)  神戸新聞 松方ホール[神戸・ハーバーランド]
ファンならずとも見逃せない、国内を代表する二人による夢の競演。
昨年、それぞれの所属レーベルから2枚のアルバムをリリースし、話題を呼んだ小曽根真さんとSALTこと塩谷哲さんによるピアノデュオ。大好評を博したコンサートが神戸松方ホールをはじめ、今年も全国各地で開催されました。世界で活躍するジャズプレイヤー小曽根さんと国内でカリスマ的な人気を誇る塩谷さん、それぞれ多忙を極める2人の夢の再演とあって、会場には若い女性を中心に幅広い観客が訪れました。
2台のピアノとは思えないほど、多彩で無限の広がりをみせる音はまさに圧巻。高いテクニックはさることながら、自由奔放であたたかみの溢れる演奏は、この2人だからこそ。2つの個性が融合して生み出される雄弁な音に、会場は始終熱心に聴き入っていました。また、演奏だけでなく楽しいトークにも定評がある2人だけあって、演奏の合間に繰り広げられるMCにも会場は大爆笑。
アルバム「DUET」からはもちろんのこと、自身のオリジナル曲やクラシックなど幅広い楽曲を演奏。ジャンルにとらわれない自由な音楽の楽しみを満喫できるコンサートでした。
演奏曲リスト
1. あこがれのリオデジャネイロ 、2. Do You Still Care? 、3. Valse 、4. Something's Happening、5. Enharmonie
6. Spanish Waltz(塩谷哲ソロ)、7. Wild Goose Chase(小曽根真ソロ)、8. Lazy Uncle 、9. Bienvenidos al Mundo
10. Heroes sin Nombre、
[アンコール1]. 2台のピアノのためのコンチェルト第三楽章、[アンコール2]. Misty
profile.makoto ozone
小曽根 真 (おぞね まこと)/ピアニスト、作・編曲家、プロデューサー
1961年生まれ、兵庫県神戸市出身。バークリー音楽大学ジャズ作・編曲科卒業。現在ニューヨーク在住。
80年渡米。83年バークリー音楽大学ジャズ作・編曲科首席卒業、同年ニューヨーク・カーネギーホールでソロピアノ・リサイタルを開催。米CBSレーベルと日本人第1号としてレコード専属契約を結び全世界デビュー。94年ユニバーサルミュージックへ移籍。
ソロ活動はもとより、北川 潔、クラレンス・ペンと結成した「ザ・トリオ」やビッグバンド「ノーネームホースィズ」としても活動。ラジオのパーソナリティーをはじめ、テレビや舞台音楽も担当するなどグローバルに活躍。ジャズ、クラシックなどの著名人とも多数競演。
小曽根 真 (おぞね まこと)
profile.satoru shionoya
塩谷 哲 (しおのや さとる)/ピアニスト、作・編曲家、プロデューサー
塩谷 哲 (しおのや さとる) 1966年生まれ、東京出身。東京芸術大学音楽学部作曲科中退。
86年~96年オルケスタ・デ・ラ・ルスのピアニストとして活動。93年国連平和賞受賞。95年グラミー賞ノミネート。
93年よりソロ活動開始。95年に、SING LIKE TALKINGの佐藤竹善とのデュオ・ユニット『SALT&SUGAR』を結成。
04年には、塩谷哲ユニットで、中近東ツアー(レバノン、ギリシャ、ヨルダン)を行うなど海外公演も多数。
作・編曲・演奏を提供したアーティストには、吉田美奈子、露崎春女、岩崎宏美、Misia、平井堅らなど。ライヴ・コンサートでは、SING LIKE TALKINGを始め、パキート・デリベラ、渡辺貞夫、坂田明、古澤巌、松たか子、矢井田瞳、ほか様々なジャンルの音楽家と共演。
CDData
2005年に行なわれた大阪ブルーノートでのパフォーマンスからベスト・テイクを収録。2枚同時リリース。収録テイクのカブリなし。
■ DUET
小曽根 真 & 塩谷 哲
(ユニバーサル盤)
DUET with Satoru Shionoya
/MAKOTO OZONE
■ DUET
塩谷 哲 & 小曽根 真
(ビクター盤)
DUET with Makoto Ozone
/SATORU SHIONOYA