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リップトリルやシェイクに苦手意識を持つ人は少なくありません。これらの技法はどうして難しいのでしょうか? |
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あっさり結論を言ってしまうと、唇でやろうとしているからだと考えられます。 |
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え?唇でやるから「リップトリル」と言うんじゃないんですか? |
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おそらくこの「リップトリル」という呼称が多くの人を苦しめてきたのではないかと思います。シェイクやリップトリルは本当に「唇で」やるものでしょうか? |
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リップトリル、リップスラー、リップフレキシビリティなど、「リップ」とつく用語について、すべて「タング」と置き換えてみると、まったく新しい世界が開けてきます。タングトリル、タングスラー、そしてタングフレキシビリティです。 |
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金管楽器演奏において「音程」「音量」「音色」「アーティキュレーション」のコントロールに 大きな役割を果たしているのは、唇よりもむしろ舌であることが忘れられてきました。リップではなくタングが仕事をするのだと考え方を変更すれば、ずっと楽に演奏できるのです。 |
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これまで圧倒的多数の金管奏者が、アンブシュアやチョップスなど「唇周辺」に重点を置いて練習を積んできたと思われます。「舌」よりも「唇」を意識する比率が何十倍も高いのです。 |
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ところが、「唇」から「舌」へ関心を移すだけで、今まで難しかったことが、意外と楽にできる。ハイノートもそうですし、シェイクやトリルもそうです。 |
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いったん唇のことを忘れて、全神経を舌に集中してみてください。舌以外のことを考えない。そして舌を鍛えるエクササイズに取り組みます。バズィングやロングトーンといった、唇周辺の意識を高める練習のかわりに、舌を積極的に動かすタングスラー系の練習を中心にすえるのですね。 |
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あるホルン奏者から相談を受けたことがあります。長年ホルンを吹いているけれど、リップトリルが苦手なので教えてほしい、と。そこで私は短いメールで要点だけを伝えました。 |
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意識を唇から舌へ移すのがうまくいったのでしょう。このホルン奏者は、長年の課題だったトリルを、ものの5分で習得したのでした。 |
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つづく。 |
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