折返点(すは点とはす点)が、だんだんと離れていく呼吸法です。すは点くんとはす点さんが「プイッ」とそっぽを向くイメージから、PWIT
と命名しました。 |
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とろ~んとした外柔芯剛の身体になり、鼻から吸って鼻から吐く「ニーノ」でやります。 |
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吸い続ける間および吐き続ける間は、空気の流量および息の速度が一定になるよう心がけてください。 |
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肺を「ひとつの大きな袋」として感じるのではなく、無数の微小な袋(肺胞)の集合体であることを思い出しながらやるとよいでしょう。小さな小さな隙間に空気をしみわたらせるように吸い、その細かい隙間からしぼり出すように息を吐く練習です。 |
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肺の容量は、自分で考えている以上に大きいと気付かれることでしょう。また、「もう吐けない」と思っても、そこからまだ吐く息が残っていることにも。 |
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PWIT にはいくつかのバリエーションがあります。 |
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1秒吸って、1秒吐いて、2秒吸って、1秒吐いて、3秒吸って、1秒吐いて、4秒吸って、1秒吐いて …というふうに、呼気の長さは一定で、吸気だけをどんどん長くしていきます。すは点が去っていくから「すは去る」です。30秒吸うところまでで1セット。 |
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1秒吸って、1秒吐いて、1秒吸って、2秒吐いて、1秒吸って、3秒吐いて、1秒吸って、4秒吐いて …というふうに、吸気の長さは一定で、呼気だけをどんどん長くしていきます。はす点が去っていくから「はす去る」です。30秒吐くところまでで1セット。 |
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すは点もはす点もともに去っていくのが「とも去る」。 |
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a.パラレル
1秒吸って、1秒吐いて、2秒吸って、2秒吐いて、3秒吸って、3秒吐いて、4秒吸って、4秒吐いて …というふうに、吸気と呼気を同じ秒数にしながら、どんどん長くしていきます。30秒呼吸までやったら1セット。 |
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b.ジグザグ
1秒吸って、2秒吐いて、3秒吸って、4秒吐いて、5秒吸って、6秒吐いて、7秒吸って、8秒吐いて …というふうに、吸気と呼気を交互にどんどん長くしていきます。 |
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冒頭でご紹介したPWITは「ともさるジグザグ」だったわけです。 |
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次回は、管楽器演奏に重要な「ボトミング」というトレーニングについてご説明します。 |