広島出身で子供のころから歌うのは好きだったんです。4歳から中1までピアノは習ってましたがお稽古事の域でしたね。父の仕事の都合で6歳から3年間ニューヨークの郊外に住んでいました。現地の普通の小学校に通ってて移民も含め海外から来たての外国人生徒もたくさんいて、英語習得の為のＥＳＬクラスで勉強しました。最初の半年は全く黙っていたのが突然しゃべりはじめたらしいです。

3年間で英語はペラペラで中身もアメリカ人になってました。でも今度は日本語が不自由になってしまって日本に帰ってきてからの漢字テストでは100問中3問しか出来なかったんです。進級する為に毎週土曜日に国語と算数の補習クラスに通ってました。ニューヨーク時代にオペラを見に行って好きになってたんで中学になってからクラシックの声楽をやりたいと思ったんですが周りから今からでは遅いと言われ断念しました。中学ではテニス、高校で女子サッカー部に所属してました。

広島から大阪の大学に進学したので友達もいなくて、何かサークルに入ろうと思って入ったのが軽音楽部。ロックやポップスを唄ってました。軽音ばかりやってて留年したんで5回生になってからジャズ研に入ったんです。なんでジャズ研に入ったかよく覚えてないんですが（笑）ジャズ研のジャムセッションに行った時にいきなりで何も出来ず悔しくて。でも黒人音楽は以前から好きだったからやってみようかと。

ビリー・ホリディの歌い方がとても好きで、私はこんなに大変なのよ。という感じじゃなくて、さらっと歌ってるのに心にズキュンズキュンと来るんです。言葉を粋におしゃれにスイングさせるところ、それがジャズかな、と思います。

8月16日にリーダーカルテットのCDがリリースされるんですが、以前にこのコーナーでも紹介されたピアノの大友孝彰君もメンバーです。
日本語の歌詞によるオリジナル曲もレコーディングしたんで是非聴いてもらいたいです。

あまり誰々みたいになりたいと言うのはないんですけど、マイペースで一番自分らしく歌えるようになりたいです。一生かかるかも知れませんがもっと勉強して歌手として大成したいですね。