ありがとうございます。関西のジャズ奏者や関西ジャズ協会が創設した「第１回なにわジャズ大賞」を受賞しました。この大賞は、第４５回「なにわ芸術祭」（産経新聞社主催）の受賞者選考を兼ねており、同芸術祭のジャズ部門新人賞も併せて頂戴しました。7月13日に開催される関西ジャズ協会主催の「Summer time Jazz Party」で表彰式と記念ライブが予定されています。受賞を機に自分の名前が多少なりとも知ってもらえるかもしれませんが期待を裏切らない演奏と絶えず新しい自分を表現する活動をしていかなければと思っています。

4歳の時にヤマハ音楽教室でエレクトーンを習い始めました。3人姉妹の真ん中で母親が何か音楽を身に付けさせたかったようで3人とも習ってました。ピアノと違っていろんな音色やリズムが鳴ったりするんで続けられるかなと考えたようで、でも結局残ったのは私だけですけどね。小学5年になってエレクトーンとピアノとドラムを習う上級クラスに入り初めてピアノに触れました。ヤマハ主催のJOC(ジュニア・オリジナル・コンサート)にも出演しましたが作曲や即興演奏のカリキュラムも小さいころからあって抵抗なく自然に身に付いたように思います。

エレクトーンって歴史の浅い楽器でいろんなジャンルの曲を演奏するのでビートルズもクラシックもジャズも弾いてましたね。鍵盤も上下2段、足ではベースを弾きピアノとは全く違ったテクニックの習得が必要ですね。エレクトーンを習ったおかげでベースパート、伴奏パート、ドラムパートと合奏を１人で体験できたことや、グループレッスンでアンサンブルも早くからやってたので、ジャズで大事な皆で合わせることには苦労せずに入っていけました。

短大のころ当時のエレクトーンの先生から「ジャズを弾く時は楽しそうに弾いてるね。ジャズピアノでも習ってみたら。」とヤマハにジャズピアノを教えに来ていた木本昌夫先生に3年ほど習ってましたたね。その後、木本先生の紹介でライブなどで活躍されてたジャズピアニストの高橋俊男先生に習いに行くようになりました。高橋先生からはウィントン・ケリーなどのバップスタイルなどを教わり、だんだんとジャズピアノが楽しくなってきてピアノで仕事ができるようになりたいと思い、最初はステーキハウスやラウンジで弾くことから始めました。そういう場所だったのでジャズの演奏だけでなく、歌の伴奏やラテンなどあらゆることが勉強になりましたね。そこで知り合った先輩や友人の誘いでジャズライブのメンバーとして参加させてもらい、だんだんとジャズを演奏する機会が増えていきました。なんとなく飛び込んだジャズの世界ですが自分に合っているのかなあと思いました。

レギュラーのジャズトリオも継続していきたいですがジャズでなくても自分を自由に表現できる音楽をしていきたいですね。最近では古い日本の歌曲を演奏するユニットにも参加していますがその曲をアレンジによってどういうふうに蘇らすことができるかが面白いです。自分が知らないジャンルにトライするのも刺激的で音楽的にも人間関係も広がっていけばいいなって思っています。

関西は居心地がいいんでここを拠点にいろんな所で演奏したいですね。去年、九州出身のドラマーと知り合い演奏ツアーを廻ったんですが、こんな素晴らしいミュージシャンがまだまだいるんだなと思い、日本中いたるところにいるミュージシャンと知り合って演奏をしていく事で自分も成長していきたいと思っています。