4歳から近所のピアノ教室に通ってました。アップライトの置いてある畳の部屋でのレッスンでしたが、全く弾かずにごろごろ寝転がってミニカーで遊んでばかりいました。ピアノには全く興味ありませんでした。両親は絶対音感が付けばいいやと思っていたようです。先生の弾いた音を寝転がったまま当てる聴音のレッスンでしたね。そんな状態だったので小学５年でバイエルまでいきませんでした。

そのころに父の知り合いのピアニストが家に来てコードを教えてくれたんです。これは面白いと思いましたね。譜面はサボってたので読めなかったんですが幸い聴音のおかげで聴いたメロディーはすぐに弾けたので左手で習ったコードを付けてミスチルなどＪＰＯＰを弾いてました。

これも父の友人のサックスプレイヤーですが家が半壊したんでしばらくうちで寝泊りしてもらってたんです。家で弾いてたら、人前で弾きたかったら店に遊びにおいで、と言われたのがジャズを始めるきっかけでした。中2で生バンドが演奏しているキャバレーに毎土曜の夜通っていました。高校に入ってからは水曜はロックバンドでギターを土曜はキャバレーという生活でしたね。アロージャズオーケストラのリーダー北野タダオさんにジャズピアノと音楽全般もこの頃から習い始めました。

バークリーに行くか迷ったんですが優秀な連中がいっぱいいる環境には打ちのめされる性格なので、行けばたぶんピアノを辞めてしまうだろうと思い大阪に留まりました。大阪音大ジャズ科で勉強しました。在学中にテナーの高橋知道君らとグループを組み、『守口門真ジャズコンテスト』『第23回浅草ジャズコンテスト』などコンテスト荒しをして賞を総なめにしてました。

卒業後1、2年は結婚式やパーティー仕事をやりつつ自身のレギュラーグループでの演奏が中心でした。2005年に「みのおエフエム」でのパーソナリティを週一回やり始めたんですがこれが想像以上に大変で慣れるまで音楽どころではなかったですね。2006年からはアロージャズオーケストラで師匠でもある北野さんと共にピアノを弾くようになりました。

ボイシング（和音の積み重ね方）は師匠の北野さんからの影響が大きいのですが、ジャズってリズムに追われて即興でどんどん進んでいってしまうので適当に弾いてしまうことがあるんですが、出来るだけそれを無くすように心がけています。

現在はサイドメンとしてジャズ以外のジャンルで演奏機会を与えてもらうことも多く、キーボードやオルガンを弾くのも楽しいです。がやっぱり生ピアノが自分には向いてると感じています。これからは作曲も含め自分のバンド、「石田 ヒロキ&Friends」の活動をしたいです。将来の目標としてはソロピアノでコンサートを実現したいです。デッカイ会場で演奏できる様にしたいですね。