KOBEjazz.jp

ジャズを愛するすべての人へ。こだわりのジャズ情報をデンソーテンがお届けします。

ジャズピープル

SJCコラボ企画
天理大学ALS Jazz Orchestra

 神戸で学生が企画・運営するSwing Jazz Cruise(以下、SJC)とのコラボ企画。同イベントに出演する関西学生ジャズ研やビッグバンド、ミュージシャンを紹介します。インタビュワーもSJCの企画・運営に携わる学生が担当し、学生の学生による学生ジャズファンのための企画です。第5回目は天理大学ALS Jazz Orchestra(以下ALS)をご紹介。部員全員がC軍ビックバンドの一員であり、ALS自体がJazz部という形態を持つビックバンド。今回はALSのコンサートマスター4回生tp.泉並翔弥さんとバンドマスター4回生a.sax川口将志さんにお話を伺ってみました。

interview

interview

少数精鋭。前に進むために試行錯誤。メリハリを大切に。






── ではまずALSの特徴や歴史を教えていただけますか?

川口「ALSはC軍、D軍などという他のJazz研にあるような形式はありません。ALS自体がもうJazz研、みたいな感じで全員がALSに乗っていますし、C軍では珍しいかもしれませんがライブでは転換もあります。部長ってものが存在しないので、強いて言うならバンマスの僕が部長になります!」

泉並「そもそも部員が少ないっていうのもあるんですけどね。山野ではいつも他大枠ギリギリで戦っていますし、管楽器の奴がパーカッションに回され、それなりにうまくなるなんてことも(笑)。あと、うちはラテンやコンテンをやるバンドだと思われがちなんですけど、実はそんな制約は無く、何でもやるバンドなんです。その分その曲やジャンルの勉強はしないといけないですね」

川口「年によって色が結構違いますよ!コンマスの好みとか、その年のメンバーの様子とかで選曲をしてます。」

泉並「歴史で言うと、46年前に結成して、昔は学バンというよりも社会人の方も入ることが出来る団体だったようです。初めはサークルのようにゆるくやっていたのですが今は天理大学の部活として活動しています。」

── ALSとはどういった意味なのでしょうか?

川口「A Lovers Societyの頭文字からALSです。そのまま訳すと”恋人たちの組織”みたいな訳になってしまうのですが(笑)、 本当は”音楽を愛する者の組織”って意味が込められています。」

── なるほど、確かにC軍は固定メンバーのところが多いので、転換があるのは珍しいですね。ALSの普段の活動や雰囲気を教えていてだいてもよろしいですか?

川口「月曜以外は練習してます!合奏は週に3回で、それ以外は個人練やパー練など。」

泉並「OFFの日をしっかり設けてON/OFFはしっかりするようにしています。」

川口「上下関係はあまり厳しくなくて、わいわい楽しくやっています!でもしっかりするところはしっかりとし、練習日だけでなく雰囲気でもON/OFFをしっかりしています。」

泉並「ジャンルが固定されておらず、割と楽しく好きな曲をやっています。大体の方向性は一緒でも毎年バンコンとか4回生の好みで色が変わるバンドなのでそこが魅力ですね。」

── 練習日多いですね。天理大学といえば今年も予選突破おめでとうございます‼去年と比べて山野に向けて工夫したところなどあれば教えていただけますか?

泉並「めちゃくちゃ変えたよな(笑)」

川口「めちゃくちゃ変えたな(笑)まず選曲の仕方も変えたし、合奏日をしっかりと作りました。他大が多いので前までは人がそろわなかったらやめようとしたんですが、今年はそういう行き当たりばったりはやめよう、と。」

泉並「月曜日がOFFっていうのも元々は無かったのですが、今年からはOFF日をしっかり設けよう、と。やっぱり同じことばっかりやっているとマンネリ化もしますし、ずっとやっていることが良いとは限らないと思うんです。伝統はしっかりと受け継ぎつつ、その中で取捨選択をして、必要なものは伸ばし、いらないものは切り捨てるのも大事だと思いまして。昔と今じゃ状況もメンバーも違えば音も違うので、それに合わせて変えなければいけないところはちゃんと変えました。」

── 最後にライブ宣伝をお願いします。

川口「11/4にLastLiveが天理市民会館であります!」

泉並「もちろんLiveにもたくさん来てほしいですが、部員の方をまだまだ募集しています‼興味のある方はお気軽に声をかけてください!」

ジャズの魅力は自由度の高さと音楽で遊ぶ楽しさ。




── では続いてお二人についてお聞きしたいと思います。まずは楽器を始めたきっかけやJazz部に入った理由を教えていただけますか?

泉並「僕は小学校の時に鼓笛隊で笛?フルートのような横笛(?)を吹いていたんですけど、時々そこに来てくれていた天理のOBの方が吹奏楽入れよって言ってくださったんです。それで中学の吹奏楽部に入ったのですが、その時に余っていたのがトランペットしか無くて(笑)。Jazz部に入った理由は高校の時にALSを見学しに行って、そのまま何か本番に乗せられて、そのあとの打ち上げでOBの方に誘われ、勢いで入っちゃいました(笑)」

川口「中学は野球をやっていて、中3の時にALSのリサイタルを観に行ったんですけどそこで今OBの長澤まい子さんの演奏を聴いてJazzやりたい!と思って。元々親がALSのOBで父親はSaxをやっていましたので、Saxを勧められました。高校ではB.saxで、大学ではT.saxをやっていました。ですので去年の予選まではT.saxを吹いてたんです。ただ色々あって、今は楽しくA.saxを吹いてます。さっき言ってた通りですけど、部員が足りないため、コンガも叩きます(笑)。Jazz部に入ったきっかけはそもそもJazzやりたくて楽器始めたようなものですので!ALSに入るのは決めてましたね。」

── お二人ともALSのOBさんとの繋がりがとても多いですね。Jazzをやっていてよかったこと、約3年間やってきて感じたJazzの魅力などありますか?

川口「僕はそもそも自分が吹くのが好きなので!周りの人と合わせてやるのもいいのですが、型にハマらず自由に吹くのも楽しいですね!音楽で遊んでるという感じが好きですね。」

泉並「Jazzはやっぱりカッコいいですよね。解放感もありますし、自由度高いのもJazzの魅力だと思います。あとなんか全体的にJazzはフレンドリーですよね。」

── 自由度が高いというのはJazzの魅力ですよね。ではお二人の今後の目標をお願いいたします。

泉並「今は山野が一番の目標なので。それ以外のことはあまり考えてないです(笑)」

川口「今を楽しくね、過ごせたらええかなって思います!」

── 皆さんありがとうございました。


Written by Haru Fujimura
※2017/7 インタビュー時点の情報です。

information

天理大学ALS Jazz Orchestra

About us
ALSは、「アルス」と読みます。「A Lovers Society」の略で「音楽愛好者の集団」を意味します。(無理矢理とか言うな!!!)天理大学 軽音楽部 に属していますが他にバンドがあるわけではなくALS Jazz Orchestra=軽音楽部という形で活動しています。今年で結成45年目を迎えました!

主な活動
他大学とのJoint Live
大阪城Jazz Festival(5月)への参加
山野Big Band Jazz Contest(8月)への参加
ALS主催Recital(10月)
大学行事への参加
施設への訪問演奏
レセプション等のBGM演奏 etc...

WEB : alsjazzorchestra.jimdo.com
Twitter : @tenri_als46


ライブ情報
2017/10/1(日)天理駅前コンサート
2017/11/4(土) LastLive @天理市民会館