『Art for Life』は、クリヤ・マコトが足かけ10年に渡りアメリカで活動後、日米でアルバムデビューを果たし、20年を迎えた集大成の記念アルバム。世界に誇るジャズピアニストとして、20年間に共演してきた多数のアーティストが参加しています。今回のライブの見どころは、ツアーに先立ち、アルバム収録の課題曲に合わせて、オリジナルのアドリブ演奏の動画を投稿する「アドリブコンテスト2011」を実施。入賞者は憧れのビルボードライブのステージで、クリヤ・マコトと夢のセッションが実現しました。
ステージはクリヤ・マコトのオリジナルを含め、アルバム『Art for Life』からのナンバーをプレイ。ベースのコモブチキイチロウとのデュオ「Speak Low」で始まり、ゲストのアルトサックスの太田剣、ヴァイオリンのNAOTOと、クリヤのピアノがアグレッシブに絡み合い、ジャズのスタンダードナンバーとして多くの歌手がアレンジしてきた「酒とバラの日々」をakikoがしっとりと歌い上げます。そして、今回のライブの見どころのひとつである「アドリブコンテスト2011」受賞者とのセッション。「One and Only」の1曲のみでしたが、投稿作品のレベルが高く、審査が難航したのもうなずける、3人のクオリティーの高いパフォーマンスに酔いしれました。ステージ後半は、パーカッションの安井源之新の独壇場。クリヤさんも打楽器を手にスティックを振り上げて全員がキメのポーズ。観客を巻き込んで会場は笑顔に包まれました。
「音楽的なキャッチボールの仕上げをライブで実現したい」と、「アドリブコンテスト2011」の受賞者とのセッションを楽しみにしていたクリヤさん。そんな彼の人間味あふれる温かいステージは、記念ライブにふさわしく、大盛況で華やかに幕を閉じました。
[協力]ビルボードライブ大阪

今回、アルバムリリースを記念して「アドリブコンテスト2011」を開催したのですが、アルバム収録曲をカラオケに使用することは業界初の試みでした。
この企画を思いついたのは、伊東たけしさん、則竹裕之さんらと録音した「One and Only」という曲のリズムトラックがとても気に入ったからです。そこで、このトラックを切り取って「Interlude」という楽曲にして、これにアドリブを載せて動画投稿してもらうコンテストを考え、優勝者にはリリース記念のツアーで同じステージに立ってもらうことを思いつきました。
我ながら「スゴイ思いつき!」と思い、スタートしたのですが、なかなか作品が集まりませんでした。「なぜだろう?」スタッフ一同、悩みましたが、蓋を開けてみたら、70エントリーの応募がありました。スロースタートの原因は「みっちり練習して締め切りギリギリに応募したい」という理由があったようでした。さらに、うれしかったのは内容です。レベルが高くて審査が難しく、いくつかの特別賞を追加する結果になりました。
みんな真剣に音楽と向き合い、僕のリズムトラックと対話して、それぞれの答えを投げ返してくれました。一つ一つを受け止めた証として、全員の動画にコメントさせてもらいました。僕自身も得たものが多く、勉強になって本当にやって良かったと思います。また、機会があれば、ぜひ、やってみたいと思います。

