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ConcertReport・コンサートレポート

SWING JAZZ CRUISE

スウィング ジャズ クルーズ in 神戸ハーバーランド 2010年10月3日(日)神戸ハーバーランド

ジャズと人がつながり、気がつけばそこにジャズがある。

関西の大学生の手によって神戸とジャズの魅力を伝え、楽しくしあわせな時間の提供を目的に、今年で3回目を迎えた「Swing Jazz Cruise in 神戸ハーバーランド」。10大学以上の学生バンドが呼びかけに応じ、関東の大学も参加。さらに、社会人やプロミュージシャンなど、小編成のバンドから大編成のビッグバンドまで、総勢約300人がステージに上がります。

朝から降り始めた雨のため、会場は当初の6会場からスペースシアター、キャナルガーデン、阪急百貨店の3か所になり、プログラムの変更もありましたが、その分、パワーが凝縮されて会場は一体感に包まれました。

メイン会場のスペースシアターでは、女子大生バンド「Strawberry Sundae Jazz Girls」が華々しくオープニングを飾り、ハーバーランドにジャズがあふれる1日が始まります。「甲南高校ブラスアンサンブル」「Westwinds Jazz Orchestra」など、おなじみの実力派バンドが続き、関西発の新鋭クインテット、権上康志率いる「GINGERBREAD BOYS」が登場。ハードバップを基調にしたダイナミックなステージを披露。さらに、8月に開催された第41回 YAMANO BIG BAND JAZZ CONTESTで特別賞を受賞した、甲南大学「Newport Swing Orchestra」が、その実力を発揮します。

また、服飾学校の学生たちがジャズをテーマに衣装をつくり、ジャズとファッションのコラボが実現。ファッションショーでイベントに華を添えます。ステージ脇には「ひとことカード」の記入スペースを設置。神戸への思いをカードにツイート(つぶやく)してもらい、観客を巻き込んだツイートラリーの開催など、会場はエンディングに向かって盛り上がりを見せます。

サブ会場のキャナルガーデンでは「Nice Guy Team」(兵庫県立大学)、「自由本舗」など、コンボ編成のバンドを中心とした8バンドが登場。こちらもメイン会場に負けない熱のこもったステージです。

「Double Force Jazz Orchestra」のユニークなMCと迫力ある演奏でイベントは終盤にさしかかり、そして、感動のフィナーレは大阪城ジャズフェスティバルをきっかけに結成された「関西セレクション(クローバー)」と「関東セレクション(濃い味バンド)」からバンドを編成。ジャズの街、神戸で関東と関西の学生がつながり、一夜限りのステージが実現。ジャズの魅力を感じた1日にふさわしい、お客さんと一体となった華やかなエンディングで幕を閉じました。

世代を超えて愛される映画音楽。夢のコラボで贈る魅惑のステージ。
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権上康志さん(GINGERBREAD BOYS)
権上康志さん(GINGERBREAD BOYS)

オープンスペースでたくさんのお客さんの前で演奏できて気分がよかったですね。ライブハウスとは違う、お祭りのようなイベントで気分も高揚してステージに立てました。あまりジャズを聴かれない方にも楽しめるように、イベントを盛り上げるような選曲になりました。今日のライブがきっかけでジャズにふれていただけるといいですね。ジャズには新旧いろいろなスタイルがありますが、私たちはジャズの持つ魅力の中の熱い部分、聞く人の心を高ぶらせるジャズを追求しています。

毛利昭仁さん(甲南大学 Newport Swing Orchestra)
毛利昭仁さん(甲南大学 Newport Swing Orchestra)

去年はモザイクで演奏させていただき、今年の会場は屋内でしたが、演奏がしやすかったです。「Newport Swing Orchestra」のファンの方が盛り上げてくれて楽しく演奏できました。他大学のバンドもたくさん参加していたので負けないように、雨で出られなくなったバンドもあり、そのバンドの分も楽しもうという思いもありました。今回のような大きなイベントは新鮮でした。規模も大きくてお客さんも多いので会場を盛り上げようとアップテンポのナンバーを意識しました。

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