昨年、神戸ジャズストリートのイベントの一つとして始まったKOBEjazz.jp主催の「BIG BAND JAZZ FESTA」が、今年の神戸ジャズストリートでも二日目に新神戸アベニューで開催されました。今年春に独自企画として二度目のステージを成功させ、今回で三度目となるこのイベントは、これまでKOBEjazz.jpを通じて出会った素敵なビッグバンドが登場。今回は2008年JAPAN STUDENT JAZZ FESTIVALで優秀賞を受賞した伊丹市立伊丹高等学校、関西学院大学、2008年大阪城ジャズフェスティバルで結成されたセレクションバンド2組、そしておなじみの富士通テンバンドの全5組が出演しました。天気はあいにくの雨空でしたが流石は学生揃い、若さと元気溢れる演奏で会場を盛り上げてくれました。 まだ初々しさが残る高校生から明るいMCやパフォーマンスが魅力の大学生、大人の貫禄漂う社会人バンドまでバラエティ豊かな顔合わせに、観客の皆さんも小さなお子様から年配の方まで幅広く楽しんでいただけたようです。出演者、スタッフが着ていたカラフルなKOBEjazz.jpオリジナルTシャツの効果もあってか、会場が一つになったような時間を共有できた手ごたえを感じました。イベントを開催するたびに音楽の素晴らしさを痛感、これからも素敵な音楽をともに楽しんでいきたいと思います。 1.伊丹市立伊丹高等学校／ 　ICHI☆ITA JAZZ EMSEMBLE 2.富士通テンジャズバンド／ 　Fujitsu TEN Jazz Band 3.関西学院大学/ 　K.G.Swing Charioteers 4. 大阪城ジャズフェスティバル セレクションバンド／ Strawberry Sundae Jazz Girls 5. 大阪城ジャズフェスティバル セレクションバンド／ JazzSummitBigBand

	今回の出演バンドでは最年少、唯一の高校生バンド。2008年JAPAN STUDENT JAZZ FESTIVALで優秀賞を獲得した実力派バンドだけあって、演奏は高校生とは思えないほど。ジャズの合宿「ジャズ道場」にも毎年出席するなど、日々の努力の積み重ねが彼女たちの上手さの秘密です。「最後の曲を演奏しながら、終わっちゃうのかと思うと残念でした」というコメント通り、楽しく可愛らしい演奏でした。

		KOBEjazz.jp母体の富士通テン株式会社の有志で結成されたバンド。ボーカル＆サックスを担当している坂田さんは司会も務めるマルチな才能の持ち主。エゴラッピンやUA、セサミストリートなど、ジャズを知らない人でも楽しめる、ジャズと相性のいいポップなナンバーで注目を集めました。さすが社会人！といったノリの良さ、ステージパフォーマンスが印象的でした。

	一組目の大学生ビッグバンドは、創立から60年以上の歴史を誇るという由緒正しいK.G.Swing Charioteers。最初の一曲は、ビッグバンド曲の代名詞ともいえる「In The Mood」を見事に演奏、会場の心を一気に掴んでいました。確かな演奏力に元気いっぱいのMCが魅力的、さらに終盤にはボーカルゲストも登場。華のあるステージで最初から最後まで楽しませてくれました。

		ピンクのTシャツにスカート、レギンスで可愛さいっぱいの現役女子大生バンドが登場。毎年春に開催される関西の大学ビッグバンドの祭典「大阪城ジャズフェスティバル」で企画された珍しいビッグバンドのガールズバンド。「ジャズを知らない人たちにも目と耳で楽しんでもらえるバンド」を目指してるだけあって、まさに可愛さの中にもパワーが溢れる素晴らしいステージパフォーマンスでした。

	同じく大阪城ジャズフェスティバルのセレクションバンドであるJazzSummitBigBandがトリを務めてくれました。甲南大学ジャズバンド部を中心に関西の9大学の有志が集まったこのバンド、練習時間がなかなか取れないと言いながらも、息のぴったり合った素晴らしい演奏で見事ラストを飾ってくれました。バンドの皆さんも予想外のアンコールもあり、最後まで大盛り上がりのステージでした。