→Pia-no-jaC← Cinema Popcorn Tour 2017
■2017年2月14日(火)神戸チキンジョージ [神戸市中央区]
自由自在に音楽を楽しめる、魅力が詰まったライブツアー。
ロックでもなく、クラシックでもなく、ジャズでもない。自在に音楽を楽しむ、「ハイブリッド・インストゥメンタル」を掲げる→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)。ピアノとカホンというシンプルな構成ながら、その重厚な音とユニークなパフォーマンスで国内外から熱い支持を受けています。今回は最新アルバムである映画音楽をカバーしたアルバム「Cinema Popcorn」をメインにした全国ツアーから、神戸チキンジョージの模様をお届けします。誰もが楽しめるライブスタイルとあって、Tシャツにタオルで参戦という人もいれば、子供連れのご家族や落ち着いた年配の方も多く、本当に幅広い層に愛されていることがうかがえます。
客電が落ちると、今回発売したアルバムに因み、映画のキャラクターに扮したHAYATOさん、HIROさんが登場。会場の笑いを誘い、HIROさんの掛け声でライブがスタート。一曲目からアグレッシブな演奏で会場のテンションが高まります。「帰ってきたぜ神戸!」という結成の地ならではの嬉しいMCに続いてファンおなじみのファーストアルバムからの曲も織り交ぜながら、マンボ調の「プリティーウーマン」など、今回発売したアルバムの楽曲を中心に演奏が続きます。確かに知っている曲なのに、想像できないアレンジとライブならではのアドリブが相まって完全にピアノジャックのものとなった楽曲に圧倒されます。量販店でよく売られているお腹を押すと音が鳴る黄色いニワトリの玩具や赤ちゃんのガラガラまでも楽器にしてしまうその懐の深さ。シリアスな楽曲から一転、手拍子満載の楽しい楽曲へと、本当に幅広いパフォーマンスで魅せてくれます。
今回のライブは前半が甘い「キャラメルサイド」、後半は「ソルトサイド」という構成で、休憩を挟んだ後もお客さんと一体になって、みんなでシャカシャカ振って(Pia-no-jaCのライブで販売されているグッズ)楽しむ曲や、アルバム音源よりも激しさが増した「ミッション・インポッシブルのテーマ」や「ハリーポッター」、客席でタオルが舞う「風雅」など、どの曲も二人の「自由に音楽を楽しみたい」という気持ちが伝わる熱演がたまらないステージが続きます。「1cm叩くところが違ったら音が違う」というカホンの魅力が伝わる「残月」、そしてラストは映画「アルマゲドン」からエアロスミスの「I DON’T WANT TO MISS A THING」。会場のアンコールに応えて、思い出深い神戸ならではの選曲も。ジャズでもなく、ロックでもなく、クラシックでもない、まさにピアノジャックならではの自由自在な音楽、ハイブリッド・インストゥメンタルの魅力が詰まったライブステージ。音楽の楽しさを実感した「Cinema Popcorn」ツアーとなっています。