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ConcertReport・コンサートレポート

YBBJC VISITOR VOTE!! BIGBAND BEST10

YBBJC来場者投票!! ビッグバンドBEST10

大学生はどんなビッグバンドが好きなのか?山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテストの会場で聞いてみました。ビッグバンド情報誌「BIGBAND!」で一昨年行ったアンケートでは社会人が中心で、やや年齢層の高い方が多かったのですが今回は大学生がほとんど。果たして結果に違いは出たのでしょうか?

レポート
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2日間でたくさんのシールが張られた投票ボード

 毎年大学生の熱演で盛り上がる、山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテストの会場コンコースで、昨年夏、協賛企業・富士通テンのブースに黒山の人だかりができていた。BIGBAND!誌とのコラボ企画として行われた「ビッグバンド人気投票」ボードに、用意されていた投票シールを貼るため、多くの学生がお気に入りビッグバンドを探していたのだ。もちろんここに集まっている若者の多くは、コンテスト出場者や関係者。当然自分たちが普段演奏し、慣れ親しんでいるバンドに人気が集中することは予想できた。

 BIGBAND!誌No.14で行われた社会人主体の人気投票でも、群を抜いて人気があったカウント・ベイシーはここでも2位以下を大きく引き離しダントツの1位。さすがにこのコンテストでは主流とは言いがたくなってきてはいるが、日本大学ホワイト・リズム・エコーズ・オーケストラをはじめ、ベイシーの楽曲を演奏する大学は少なくない。つまり、このコンテストを離れれば、今でも数多くの大学ビッグバンドが好んで演奏しているのは、やはりベイシーといえるのかもしれない。2位から4位もまた同様に大学生の定番であり、社会人の投票結果とも一致している。

 さて、5位に入ったのはマリア・シュナイダー。今回のコンテストで唯一取り上げた慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティの演奏が印象的だったが、他校では選曲されていない。にもかかわらずこの順位に選ばれた理由とは、演奏するしないにかかわらず、圧倒的に若い世代に支持されているということが考えられる。これは6位のゴードン・グッドウィンや8位のジャコ・パストリアスもにも言えることだ。7位のギル・エバンスももちろん同様の理由が考えられるが、十八番にしている青山学院大学ロイヤル・サウンズ・ジャズ・オーケストラの組織票疑惑も……。意外なのが10位のグレン・ミラー。若い感性が伝統のなかに新しさを見いだしているのであればかなりイケてる。

結果発表
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取材協力:BIGBAND!編集部

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