ビッグバンドトーク
野々村 明 これまでに私が実際に見た、聴いたバンドについて順次紹介します。
古くは30年前に来日したベイシー、サド・メル、敏子・タバキン、
ギル・エバンスなども記憶をたよりにそのうち書きたいと思います。
ビッグバンドって
ビッグバンドはポピュラー音楽、特にジャズにおけるバンド形式の一つ。一般には大人数編成によるアンサンブル形態のバンド、あるいはこの形態で演奏されるジャズのジャンルのことを指す。前者はジャズ・オーケストラ、後者はビッグバンド・ジャズと表現をすることもある。アンサンブルの形態としては、高度なアレンジとソロパートの組み合わせにより演奏されるため、即興演奏を主とするジャズ・コンボとは対極を成すといえる。ジャズのジャンルとしては1930年代と1940年代に主流となっていたスウィング・ジャズと同義語とされることも多いが、近年ではビッグバンドの形式でスウィング・ジャズ以外(ビバップ、フュージョンなど)が演奏されることも多いため、現在では必ずしも同義語とは言えない。※出典: フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」
トロンハイム・ジャズ・オーケストラ バックナンバー

今年の"東京JAZZ2006"にノルウェーから参加したビッグバンド「トロンハイム・ジャズ・オーケストラ」は日本初来日。チック・コリア(Pf)との共演に注目が集まりました。

ノルウェーにおけるもっとも興味深いオーケストラでジャズ、そしてインプロビゼーション・ミュージックを演奏する大きなアンサンブルと言えます。

これまでチック・コリア、ニューヨーク・ボイセス、パット・メセニーらと共演しています。

ヨーロッパには国や自治体、各都市の放送局が運営、支援している素晴らしいビッグバンドがたくさんあります。フランスにはプロ、アマ併せて200以上のビッグバンドがあると聞いた事があります。まあ日本も学生、社会人、プロを併せたら500以上はあると思いますが、アメリカで生まれたジャズの文化的な価値を認めているフランスはエライ。

ヨーロッパのビッグバンドは総じて管楽器の技術が優れていて、アンサンブルが美しくまた現代音楽的なアプローチが魅力です。ソロプレイヤーはちょっと少ないようですが。

今年1月のIAJE(国際ジャズ教育協会)カンファレンス2006NYでも東京ジャズと同じくチック・コリアがゲストで参加していました。ホルンとチューバを含む15人編成のこのグループは、かつてのギル・エヴァンス・オーケストラに共通するサウンドと音楽性がとても魅力的でした。

2003年に私のバンドのゲストで同じくノルウェーから来日したコンポーザー兼ギタープレイヤーのホウコン・ストームはノルウェーの国立だったか王立だったかの音楽大学出身で国からの助成金を受けて来日しました。彼いわくノルウェーでもジャズは一般的ではないとのこと。

彼の作曲した8曲の譜面を事前に送ってもらい、まずパート譜をセロテープで貼る「作業」を自宅で行なったのですが1パート13ページにも及ぶ大作もあり貼り付けるだけで3日間かかりました。

7/4拍子のサルサの曲や「MATSUKAZE」という日本語タイトルの曲などとても難解な譜面ばかりで結局、4曲は曲自体の理解が出来ず演奏に至りませんでした。

そのうちにアメリカよりヨーロッパの方がビッグバンドが盛んになるような気がします。


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