ビッグバンドトーク
野々村 明 これまでに私が実際に見た、聴いたバンドについて順次紹介します。
古くは30年前に来日したベイシー、サド・メル、敏子・タバキン、
ギル・エバンスなども記憶をたよりにそのうち書きたいと思います。
ビッグバンドって
ビッグバンドはポピュラー音楽、特にジャズにおけるバンド形式の一つ。一般には大人数編成によるアンサンブル形態のバンド、あるいはこの形態で演奏されるジャズのジャンルのことを指す。前者はジャズ・オーケストラ、後者はビッグバンド・ジャズと表現をすることもある。アンサンブルの形態としては、高度なアレンジとソロパートの組み合わせにより演奏されるため、即興演奏を主とするジャズ・コンボとは対極を成すといえる。ジャズのジャンルとしては1930年代と1940年代に主流となっていたスウィング・ジャズと同義語とされることも多いが、近年ではビッグバンドの形式でスウィング・ジャズ以外(ビバップ、フュージョンなど)が演奏されることも多いため、現在では必ずしも同義語とは言えない。※出典: フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」
ボブ・ミンツァー・ビッグ・バンド バックナンバー

ボブ・ミンツァーはニューヨークを拠点に自身のオリジナル曲を中心にすでに10枚以上のCDを発表しKendor出版社などからたくさんの譜面が出版されています。テナーサックス、バスクラリネット、EWIのプレイヤーとしても超一流でジャズ・コンテンポラリーグループ”The Yellowjackets”のメンバーとしても有名です。

70年代バディ・リッチ・ビッグバンドのプレイヤー、コンポーザーとして頭角を現し、サド・メルやジャコ・パストリアス、GRPビッグバンドなど様々なバンドに作品を提供しています。彼自身はジャコ・パストリアスやGRPなどのメンバーとして日本に来ていますが是非ビッグバンドでも来日してほしいものです。歴代のメンバーにはデビッド・サンボーン(As)ランディ・ブレッカー(Tp)、マイケル・ブレッカー(Ts)、ピーター・アースキン(Dr)など現在のミュージックシーンを引っ張るアーティストが数多く在籍していました。1983年にCBS/SONY Japanからリリースされたレコード"papalips"を聴いてからというもの、出版された譜面は手当たりしだい買いました。その後DMPから毎年数々のCDがリリースされ彼の作品の多くをレパートリーとしてよく演奏しています。

94年のモンタレージャズフェスティバルのメインステージで初めて生のミンツァービッグバンドを見てから、今年のIAJE(国際ジャズ教育協会)カンファレンスNY大会まで5回ほど演奏を聴く機会がありました。ミンツァーのビッグバンドアレンジはフュージョン、ラテン、ちょっとひねったベイシースタイル(※)まで多彩で常にニューヨークの第一線で活躍しているメンバーのすばらしいソロとアンサンブルが聴きどころです。もちろんミンツァー自身のソロも圧巻です。

※ベイシースタイル
ビッグバンドのお手本的な存在であるカウント・ベイシー・オーケストラの演奏スタイルの事。


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