ビッグバンドトーク
野々村 明 これまでに私が実際に見た、聴いたバンドについて順次紹介します。
古くは30年前に来日したベイシー、サド・メル、敏子・タバキン、
ギル・エバンスなども記憶をたよりにそのうち書きたいと思います。
ビッグバンドって
ビッグバンドはポピュラー音楽、特にジャズにおけるバンド形式の一つ。一般には大人数編成によるアンサンブル形態のバンド、あるいはこの形態で演奏されるジャズのジャンルのことを指す。前者はジャズ・オーケストラ、後者はビッグバンド・ジャズと表現をすることもある。アンサンブルの形態としては、高度なアレンジとソロパートの組み合わせにより演奏されるため、即興演奏を主とするジャズ・コンボとは対極を成すといえる。ジャズのジャンルとしては1930年代と1940年代に主流となっていたスウィング・ジャズと同義語とされることも多いが、近年ではビッグバンドの形式でスウィング・ジャズ以外(ビバップ、フュージョンなど)が演奏されることも多いため、現在では必ずしも同義語とは言えない。※出典: フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」
ゴードン・グッドウィンズ・ビッグ・ファット・バンド バックナンバー

LAを本拠地に活躍するGORDON GOODWIN'S BIG PHAT BANDは日本でも今年6月3枚目のアルバムが発売され今や西海岸いやアメリカ屈指のビッグバンドです。リーダーのゴードン・グッドウィンは作編曲、ピアノ、サックス、司会とマルチな才能を発揮し、各セクションにスタープレイヤーをそろえています。日本でもCDとともにGORDON GOODWINの作品の楽譜が出版され多くのアマチュアバンドが演奏しています。私のバンドでも数曲取り上げてますが伝統的なビッグバンドテイストに現代的なアレンジと、聴かせどころのツボを心得た作品が特徴です。特にソロプレイヤーや各セクションのソリをフィーチャーしての曲はステージ映えし演ってみたくなる作品がいっぱいです。アメリカの高校生ビッグバンドコンテストで彼の作品にトライする学校がたくさんあるとのこと。

IAJE(国際ジャズ教育協会)カンファレンス2002と2005のLA大会で生を聴いたのですが、サックスリードのエリック・マリエンサル(As)、トロンボーンのアンディ・マーチン(Tb)、そしてハイノートトランペットのウェイン・バージロンのプレイが圧巻でした。気になったのはメンバーが紙の譜面ではなくPCタブレットのような薄型画面を譜面台に置いて演奏していたことです。後日アンディ・マーチンに聞いたらフットペダルでページの切り替えをするとのことでした。

ウェインとアンディは以前、私のバンドのゲストとしても出演してもらいましたが、その際ゴードン・グッドウィン作のフィーチャー曲を演奏したのですがとにかく難しい。ちなみに来年2007年春にはエリック・マリエンサルに来てもらうことになっています。
次回はボブ・ミンツァー・ビッグバンドを紹介します。

PAGE TOP