ビッグバンドトーク
野々村 明 これまでに私が実際に見た、聴いたバンドについて順次紹介します。
古くは30年前に来日したベイシー、サド・メル、敏子・タバキン、
ギル・エバンスなども記憶をたよりにそのうち書きたいと思います。
ビッグバンドって
ビッグバンドはポピュラー音楽、特にジャズにおけるバンド形式の一つ。一般には大人数編成によるアンサンブル形態のバンド、あるいはこの形態で演奏されるジャズのジャンルのことを指す。前者はジャズ・オーケストラ、後者はビッグバンド・ジャズと表現をすることもある。アンサンブルの形態としては、高度なアレンジとソロパートの組み合わせにより演奏されるため、即興演奏を主とするジャズ・コンボとは対極を成すといえる。ジャズのジャンルとしては1930年代と1940年代に主流となっていたスウィング・ジャズと同義語とされることも多いが、近年ではビッグバンドの形式でスウィング・ジャズ以外(ビバップ、フュージョンなど)が演奏されることも多いため、現在では必ずしも同義語とは言えない。※出典: フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」
ボブ・フローレンス リミテッド エディション バックナンバー

1932年ロサンゼルス生まれ、と言うことはかなりのお歳であるが現在もビッグバンドのリーダー、コンポーザー、ピアニストとして、前回の≪鈴木さんのCDレビュー≫で新譜が紹介されてたように今も健在です。

ボブ・フローレンスは1950年代後半からウェストコーストのバンドに曲を提供しつつ、自らのビッグバンドを結成。現在も、独特のモダンな演奏スタイルが魅力です。
変わったところでは1969年ベイシーバンドがビートルズの曲ばかりを録音したアレンジを全曲ボブ・フローレンスが手がけていました。

譜面もたくさん出版されており『ビバップ・チャーリー』『サウンド・スケッチ』などビッグバンドのお手本と言える曲だらけ。但しトランペットは相当しんどいです。長年リードトランペットを吹いていたジョージ・グラハムは全くバテない、音をはずさない憧れの人でした。実際にお会いしたら小柄でカントリーなイメージの気さくなおじさんでした。

2人のバリトンサックスを擁する6人のサックスセクションがこのバンドの大きな特徴で、どうやって並んでるかがずっと気になってました。(どーでもええことですが・・・)
2005年のIAJEカンファレンス、ロングビーチにて初めて本物を見ることができました。写真では判りにくいですがサックスセクションは両端からバリトン、テナー、真ん中にアルト2人が並んでました。
胸のつかえが取れました。

トランペットセクションにはウェイン・バージロン、カール・サンダース、スティーブン・ハフステターと豪華すぎる面々が揃いカラフルなのに太く重いサウンドとボブ・フローレンスしか書かないであろうフレーズに圧倒されました。

ビッグバンドトークは今回で終了します。次回からは若手を中心とした関西で活躍するミュージシャンを紹介する新コーナー『ジャズ数珠つなぎ』をお楽しみに。


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